まつや清の日記

2006年05月31日(水) 収用法47条に基づく却下実現への道

 今日の収用委員会は16:50ころから開始され、増田会長から開会宣言、今後の運営についての権利者グループとの事前協議についての考え方、収用委員会の役割などについて説明、が示されました。

 事前協議については、これまで権利者グループから進行についての事前協議の申し入れが伝わっているが双方にコミュニケーションがかけていた、本件の適切な運営のために審理計画による具体的協議を原則として行う、

 形として事務局に書面で出してもらい委員会で協議する、直接話をして考え方を伝えていくことも考える、権利者全員に発言の機会を与えてもらいたいとのことであるが、できる限りご意見を、可能な限り伺いたい。

 ただ、収用法による迅速な審理という要請もある、気持ちとしては可能な限り、時間的制約もあるが、ご趣旨を尊重したい、発言者、内容、時間、期日などご要望を検討したい、事前協議窓口は、委任状という形での集約をお願いしたい。

 このあと、藤沢弁護士からオオタカの森の家の権利者特定が行われていない点についての調査の要請、中村英一さんからの昨日の意見書陳述、県からの起業者説明、藤沢弁護士からの次回での求釈明の時間の確保の申し入れが行われました。

 最後に増田勝さんから収用委員の現地視察質問、増田会長は、委員会としてはしていないが、その計画も検討している、との回答。次回は7月4日、会場は後日連絡、事前協議は6月15日までに書面で提出してほしい、とのことで終了。

 全体が終わったのは18:30くらいでした。長い1日でした。今日の行動が今後どのような形で展開して行くのか、不安を感じながらも、何とか47条に基づく却下の道が開き始めた、しかし、その道が平坦な道でなく、まだまだ始まったばかり、という印象でした。


※※ 長い1日を振りかえる

 収用委員会が一方的な指揮のもとで進行するのか、権利者グループとの事前協議前提の公正な運営に転換できるのか、大きな課題を抱えてのはじまりでした。朝9:00に会場のグランシップ前には100名以上の権利者達が集まりました。

 9:15に受け付けに移動し、三々五々に会場内に入ります。ただただ広い。最前列にいくと既にメンバー達は、収用委員会事務局との収用委員会席、起業者席、権利者席の配置を同じフロアでの位置にすべきと異義申立てが始まっていました。

 というのも高い舞台に収容委員7名の席があり、フロアの発言席を見下ろすようになっていたからです。収用委員会発行のパンフレットでは、同じフロアで対等審議できるように説明されています。

 そうこうしている内に開始時刻の10:00になり、参加者達は舞台の上にぞくぞくとかけあがり収用委員7名を待ちうける事になりました。しかし、大勢の権利者を前にして収用委員は地下の控室に退去してしまいました。

 そこで、代理人の塩沢・中野弁護士と私で、事態の収拾と運営に関しての話し合いを申し入れをしました。収用委員会側は、地権者グループが舞台から撤退することを条件に話合いに応ずる事になりました。

 私たちとしては、1、運営に関して「却下を実現する会」メンバ―を含めた事前協議の開催、2、同じフロアへの席の廃置替えを要請。増田会長としては、委員会内部での協議を行いたいとのことで30分後に協議再開を約束して別れました。

 12:00過ぎに協議が再開されましたが、とにかく開会する、事前協議は次回から行う、起業者説明、意見陳述(順番の変更、若干の時間の延長)、17:00は延長、席の廃置替えは三時間もかかるので今日はこの形で、との回答。

 これでは地権者グループとして受け入れる事はむずかしいと思うが、権利者グループに回答内容について説明し、再度の話をも持つことで、会議の席を離れようとしました。が、13:30に開始するので返答はいらない、との対応でした。

 当然にして権利者グループがこれに納得するはずもなく、膠着状態が15:00すぎまで続きました。再度の代表者による話合いを申し入れしました、受け入れる事は出来ないとの回答でした。

 ここで、逡巡。このまま流会でいくのか、それとも譲歩案を提示すべきか。地権者グループは、流会意見が多数を占めていました。迷いましたが、藤澤・中野・松谷で、以下の譲歩案を提示しました。

 事前協議を次回からはじめる、このことを開会にあたって会長から言明する、したがって事前協議のない今回の一方的な地権者の意見陳述スケジュールは破棄、起業者説明については認める、説明の前に権利者側から2点の意見表明を行う。

 2点とは、権利者の範囲(オオタカの森の家は共有であるので権利者再チェックすべき)、昨日の47条却下意見書の陳述、というものです。収用委員会側は、この案を受け入れるので話合いを再開したいとの回答。

 ただ、権利者グループがこの案で納得できるかどうかは未知数です。そこで、主だった役員に妥協案を提示したことを説明、しかし、了承はえられませんでした。そうこうしている中で収用委員会側との協議に出かける事になります。

 収用委員会としては、今回のこの事態は審議の妨害行為と認識、しかし、地権者グループと発言者、テーマ、時間について事前協議することを拒まない、可能な限り発言者を認めるが無制限ではない、開催曜日も協議対象とする。

 収用委員が権利者と会うのはルール外、事務局と協議してもらうが必要があれば収用委員として事前協議に参加する、ただ、権利者の窓口が今日の代理人は22人の代理、議員はどこまで影響力があるのか、疑問。委任状集約をお願いしたい。

 会場の席配置の変更は、今日の段階では難しい、今後は選定も含め、同じフロアでの席配置を検討する、との回答。この内容を持ちかえるが全体の了承を得られるかどうかはやって見ないとわからないが努力する、と席を立ちました。

 そして権利者の皆さんに説明しようとしますが、まずは役員に説明しないと合意は難しいとのアドバイスがありロビーにて状況説明と討論。ここは意見は真っ二つ。流会にすべき、事前協議の担保、意思ある権利者の発言確保は可能なのか。

 ドンドン時間が経過し、収用委員会側から16;30に会合の再開の催促を受けるハメにも。交渉人の交代も含めて議論になりましたが、かろうじての合意が成立。全体説明会に臨むことになります。

 全体説明でもいくつ者意見が出され、時間制約の中でのぎりぎりの合意。そのあと、収用委員会側との再度の協議となり、今日の日記のはじめの進行となるわけです。住民グル―プの民主主義の難しさとすばらしさが複雑に交錯します。


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K.matsuya

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