まつや清の日記

2004年10月07日(木) 体細胞クローン牛は生命倫理にふれないのか




 昨日の農業水産部の質疑の中で議論したことの一つに、体細胞クローン牛の生産をめぐる科学技術と生命倫理の問題がありました。人クローンは法律で禁止されており、体細胞クローン牛は生命倫理にふれない、優良な牛の大量生産が可能、厚生労働省が安全宣言をしている、遺伝子組替えで医療分野でも期待される、しかし、技術が発展途上であるので、まだ市場にはださない、これが当局側の答弁です。

 論戦は
1、「神的」技術への信仰は、人クローン胚の研究認可に現われているように動物と人の境界を越えてしまう恐れがある、国のガイドラインや内部の評価システムだKではコントロールできない、市民が参加するチェックシステムが必要
2、安全というが、388頭のクローン牛のうち194頭が生まれた直後に死亡
3、安全宣言というが消化試験ひとつを取っても生後1日から4日の牛肉をつかったものでラットの実験で実質3日間にしか過ぎない、など実験事例が少なすぎる
4、ドナー細胞のミトコンドリアがもたらす遺伝的障害と食品としての安全性への不安
 などをめぐるものです。

 時間がなく安全性の議論にまで踏み込めませんでしたが、各試験場に消費者が参加する評価委員会がありそこでチェックされるという答弁がありました。家畜遺伝子組替え実験まで既に試験場で行われています。どのように考えたらいいんでしょうか。

 写真は久しぶりに駿府公園を歩いていて目にとまった花畑。


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K.matsuya

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