静謐の宮
miyano



  読書

最近、久々に本を読んでいます。
この前読んだのは、池澤夏樹の『スティル・ライフ』。
なんというか…触れたいような触れたくないような、
今ではもう触れられないような、あまり考えたくないような、世界。
もっと前に読んでいたら、この雰囲気や世界の感触に死ぬほど焦がれる時期が、
もしかしたら自分にもあったかもしれないけど、
なんだろう、これに惚れるのはもう…違うかな、というか。
うまく言えないのですが、そういう感傷を抱かせる感じでした。
イヤじゃないし、嫌いじゃないけど。…難しい。

そして昨日・今日で一気に読んでしまったのは、
イアン・ランキンの『紐と十字架』。
“現代英国ミステリの最高峰、リーバス警部シリーズ第1作”というオビの謳い文句で、
面白そうだったのでジャケ買いに近い買い方をしたんですが。
一気に読ませたという点で確かに面白い。
話の流れとか使う言葉や文章が、ちょっと荒いというか
(いい加減という意味じゃなくて)雑な感じがあって疲れはするものの、
まあ悪くないかな、という感じだったんですね。
でも読み進めていたら、ラストがあまりにも唐突。
犯人追いつめて、クライマックスでストン、と終わって
エピローグは主人公の話じゃなくて2ページくらいで終わり。
え?これだけ?と思ってから、シリーズであることを思い出して、
あ、そうか次ね、と思ったら、実は日本では第7作から出版されていて、
今回ようやく待ち望まれた第1作が邦訳!…って。
つまり続きが無いってこと?!

たぶんもう買わないな…面白かったけど、もう1回読むかと言われると微妙だし、
今回の話は完結しているので、続きが読みたいって感じじゃないしな。

2005年05月16日(月)
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