地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2002年08月04日(日) 一日中

クーラーの中にいると体がだるいです。でも小此木は暑いの苦手なのでクーラーないと動かなくなります。さてさて、どうすれば…部屋に風がまったくはいらないってのが痛いです。

いい加減サイトを改装したいのですがそんな時間も気力もなく(泣)あ、冒頭からキリリクに関すること消えてますがなくなったわけではありません。ちゃんとキリリク部屋作ろうとして本日力つきたためああなったのです(馬鹿)でももうすぐサイト開設一年になるんですよね・・・ちょっとびっくり。

大蛇丸さん。↓


*** 凍えた花 ***

つんとした鉄の匂いが鼻をつく。この香りが好きだ。ペロリと汚れた手を舐めればやはり鉄の味。
「・・・・・・・」
少し力を入れて己が手に噛みつけば、わずかな痛みと共に自分の血がその中に混じる。そうすればかすかに桃の香りがした。
ペロリ、と再びその血を舐める。むせるような鉄の香に混じって桃の香り。甘い香りは決して甘い果物の香りなどではなく。
ポタリ、と落ちた血に触れた土が黒く変色する。それを満足げに大蛇丸は認めた。


戻ってきた子供を見た里人達は一様に眉をひそめた。全身に血を浴びた状態で大蛇丸は優我に笑む。
「任務、完了しいたしました」
待ったくもって邪気のないその笑みは、その姿とあいまってひどい嫌悪感を抱かせた。ただ一人、壇上にいた火影が微笑む。その瞳にわずかばかりの気遣いの色が見て取れて、大蛇丸はそっと肩の力を抜いた。
「そうか、ご苦労であった。今日はもう休むがよい」
「御意」
軽く膝を折り御前を去る。その間もこぼれ落ちる血が床を汚した。その場に居た長老や上忍が眉をひそめてその後を見送る。その瞳に映る物は嫌悪だ。
「見たか、あの姿。まるで悪鬼のようではないか」
「あのように血をこぼしながら歩いてきては痕跡が残るではないか。何を考えているのやら」
「あれでまだ齢十三というのだから先が思いやられるわ」
口々に囁かれる嫌悪の言葉に火影は軽く瞳を伏せると立ち上がった。瞬間静まりかえった場を一瞥し席を立つ。
「これで今日の仕事は終わりだ。各々部屋に戻られよ」
火影の言は絶対だ。頭を下げる長老達の間を抜け火影は自室へと足を進めた。風にのりわずかに桃の香りがした。


「先生」
火影の姿を見つけうれしそうに大蛇丸が笑む。それから慌てて大蛇丸は膝を折った。
「失礼いたしました。火影様」
「やめてくれ。お前らにまでそう呼ばれるとむずがゆくてたまらん」
肩を回しつつ火影が溜息をつく。大蛇丸が微笑んだ。そうすればまるで少女のようだ。ただ、全身に返り血を浴びているというだけで。
火影は嘆息すると大蛇丸の血に汚れた肩に手を置いた。白良い衣の袖が赤く染まる。
「おいで。まずは風呂だな。その血をおとさんことにはどこを怪我したのかさえわからん」
「平気ですよ。大したことはありません」
「ならん。どのようなささいな傷でもきちんと治療すること。ワシはそう教えたな」
火影の言葉に小さく大蛇丸が唇を尖らせた。それでも火影の袖を掴み素直に連れ立って歩く。
「長老達が何か心配していたようですが、痕跡を残すようなへまはしていません。大丈夫です」
「わかっておる。お前がそれほど愚かではないことくらいはな。あの連中の言葉など流しておけ」
黒絹のような髪を火影の手が梳く。固まった血がパラパラとはげ落ちていった。己が髪に触れる手に、大蛇丸はうっとりと微笑む。
「里はずれにある池の蓮がそれは見事に咲いていました。今度とって参りますね」
本当は一緒に見に行きたかったけど、この人にそんな暇がないのはわかっているので我慢する。ふむ、と火影は最近伸ばし始めたひげをなでつけた。
「来週あたり少し時間がとれそうでな。どこかに行くかと思っていたのだが・・・一緒に見に行くか?」
予想もしなかった火影の言葉に大蛇丸が目を丸くする。火影は大蛇丸を見下ろすとにぃ、と笑った。
「内緒だぞ。さぼっていくのだからな」
いたずらっ子のようなその笑みに大蛇丸は破顔した。手を伸ばし火影の首にしがみつく。
「はいっ」
抱きついた拍子に火影の服にも血のシミが移った。それを目の端に止め大蛇丸は小さく笑った。
もっと、汚れればよいと思う。
己の被った血と同じだけ、この人を汚すことができたら。
「さ、少ししみるかもしれんが我慢しろよ」
風呂の湯をすくい上げ火影が笑う。それに無邪気な笑みを返しながら大蛇丸は暗い夢を見る。
汚してしまいたい。
己を心から案じてくれるこの人を。
欲しいものは愛などではないから。
欲しいものは優しさなどではないから。
湯を被れば傷口に痛みが走る。顕わになった己の傷に背後の火影が眉をひそめるのを感じ、大蛇丸はそっと唇を歪めた。
この人はきっと己が何を欲しがっているのかなど、知らない。
だから、こんなにも優しくできるのだ。
風呂場に桃の香が広がる。甘いそれは毒だ。甘い、甘い毒の香。
早くこの人の全身に回ってしまえばよいのに。
そっと背中の傷に火影が触れる。同時に入り込んでくる柔らかなチャクラ。大蛇丸の唇から吐息が漏れる。

もっと触れてもっと近づいてそうすればそうするだけ私の毒はあなたの体を蝕むでしょうそうしていつか苦しみ爛れ落ちる前に私があなたを苦しみから解き放つから

「少しはましになったか?」
心配そうな火影の声に大蛇丸は苦笑する。
「はい。ありがとうございます」
どこまでも己を案じる師に苦笑するしかない。自分だって疲れているだろうにそんあことを微塵も感じさせない。
この人にとって己は守るべき存在なのだ。その他大勢の里人と同じく-----。
だからこそ大蛇丸は渇望せずにいれない。
「さすがですね、先生」
振り返り微笑む。まるで花のようなその笑みに火影も安心したように笑った。

願いは一つ。


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三大になるかなぁ〜と思いつつやはり大三。うちの大さんは微妙に乙女でいやですね(自分で書いておきながら)とりあえず大さんが爺様のこと好き!!ってことだけわかっていただければ・・・語り出すと止まらないのです。


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