地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2002年07月22日(月) ぎゃふん

読み損ねました・・・

ぎゃふんと。またもやちまいの↓

*** 墨 ***

「あーあ、何してんの」
呆れ果ててカカシはため息をついた。床に這い蹲ってナルトがカカシを見上げる。
「う〜」
「う〜じゃないでしょ。ほら、どいてごらん」
涙目のお子様を抱き上げればその下からは真っ黒に染まった床が現れた。その上に寝ころんでいたお子様のお腹も当然真っ黒。白い浴衣どころか白い肌まで汚している。
部屋中に墨汁の香りが漂っていた。
「あーあ」
再びため息が漏れた。ナルトが慌ててカカシの頬にキスをする。
「そんなことしてもダーメ。どうしていけないことするの」
「う〜」
さらりと言われナルトが悲しそうに眦を下げた。言葉知らずなお子様を連れたままカカシは風呂場に向かった。
「床は後で掃除するとして〜。まずはナルトをきれいにしないとね」 
やれやれ、とため息をついてぐずる子供を湯船につける。濡れた着物が気持ち悪いのかナルトが暴れた。
「こら!あんまりわるい子にしてるとお仕置きするよ!?」
カカシの叫びにナルトが動きを止める。視線で必死に赦しを請うナルトにカカシは肩を落とした。
「う〜う〜」
「まぁ目に入らなくてよかったけどね。また何だって墨なんかで遊んだんだ」
はぁ〜とカカシが天を仰ぐ。しゅん、とナルトが肩を落とした。目尻に涙が浮かんでいる。
それだけで許してしまいそうになる己に、カカシは苦笑した。
「理由は後で聞いてあげるからまずはきれいになろうね」
こつん、と額を併せて告げる。そうすれば肯定の意を込めてナルトが何度も頷いた。


お風呂に入っている間に床の掃除は忍犬が済ませていた。こういうとき忍犬はありがたい。ナルトがカカシの袖を引いた。小さな指が先ほどまで汚れていた床を指差す。
「わん?」
「そ。あとでみんなにお礼言おうな」
こくん、とナルトが頷く。良くできました、と頭を撫でようとしたカカシの手からするりとナルトが逃げ出した。一直線に寝室へと駆けてゆく。
「なんなんだ・・・」
不思議に思いながらも飲み物を入れるべくカカシも台所に向かった。やかんを火にかけナルト用にカルピスを作る。
くいくい、とズボンの裾が引かれた。
「ん〜?どうした」
促されるままに足下を見る。ナルトが懸命にカカシに一枚の紙を差し出した。白い紙いっぱいにぐちゃぐちゃと墨で線が引いてある。
「ん・・・?」
よくよくみればそれはただの線ではなく何かの絵らしい。少し腰を屈めて『絵』を見つめたカカシは、そこに書かれているのが人物だということに気が付いた。しかもどこかしら身に覚えがある。
カカシが自分を指差すと、ナルトが満面の笑みを浮かべた。
「にぃ!」
頬を紅潮させてナルトが叫ぶ。カカシは目を丸くした。そういえば、この家にお子様用のクレヨンなんて上等な代物はない。
「は、はは」
墨を持ち出してこれをナルトは描いていたのだ。ひどくうれしくなって、カカシは思わず微笑んだ、
「うん、上手」
「にぃ、にぃ!」
「ありがとね、ナルト」
絵を潰さないように抱き寄せて何度もその額に口付けを落とす。きゅう、と目を細めてナルトが笑った。
「しゅき」
カカシが教えた言葉をカカシのために使う。そのことがカカシを喜ばせた。
「ナルト、明日クレヨンと画用紙買ってくるからさ」
小さな体を抱き上げ笑いかける。カカシがうれしそうなせいかナルトもひどくご機嫌だ。
「もっといっぱいオレのこと描いてくれる?」
「ん!」
大きくナルトが頷く。カカシは微笑むと小さな唇にそっと触れた。


******

さて良くわからぬままに終わります。何故ちまくなったのか自分でもよくわかりませんが(汗)いつも口の達者なお子様ばかりかいてるのでしゃべらないのは新鮮でした(笑)


小此木 蘇芳 |HomePage