地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
逃げようとしてそのまま階段から落ちてそのまま血流して倒れてる気分です。私、月の物が来てるときに日記書かない方が良いのかも知れません。
微妙です↓
*** つなぐということ ***
手を伸ばして救いを求める。だがその手を掴んでくれる者などどこにも居はしないのだ。この世で唯一の味方たる老人はナルトのそばに居られるほど暇ではない。 だから、夜中怖い夢を見ても誰も自分を救ってくれはしない。自分の身は自分で守るしかない。大丈夫、これは夢なのだから。 冷たくなって行く羊水も、己を引きずり出す手も、全てが夢。現実ではない。 「・・・・・」 ふと感じた温もりにナルトは目を覚ました。泣いていたのか視界が霞んでいる。 「どうしたの」 伸ばされたナルトの手を掴んでカカシが問う。額宛もマスクもしていないせいで整った顔の造作が月明かりにもはっきりと見て取れた。 (きれい・・・) ぼんやりと思い、ナルトは瞬きを繰り返した。涙が目尻から零れて頬を滑っていった。 「怖い夢でも見た?」 そのナルトの涙を舌で拭ってやって、カカシはナルトを抱き寄せた。伸ばされていたナルトの手に長い指を絡め、力を込める。 「もう大丈夫。オレが居るからね」 とんとん、と開いている方の手で背中を叩かれ、ナルトは安堵のため息をついた。大人しくカカシの腕に体を収めれば緩やかな心音が聞こえてくる。 (・・・あたたかい) カカシの温もりは安心する。記憶の片隅にある温もりとそれは良く似ていた。 「せんせーってばじいちゃんみたい・・・」 ぽそりとナルトが呟けば、一瞬カカシは顔を顰めた。 「お前ね・・・ま、いいけど」 大仰にため息をつき、ナルトを腕の中に抱えこんでしまう。繋いでいた手がはずされ、ナルトは慌てた。 「せんせ、手」 「ん?」 「手、つないでて」 必死で懇願するナルトにカカシが目を丸くする。それから優しく微笑むと、再び指を絡ませるようにして手をつないだ。 「これでいい?」 手の中に戻ってきた温もりに、ナルトはため息をついた。うれしくて頬が緩む。 (あたたかいってば・・・・・・) カカシの鼓動が気持ちよく、ナルトはそのまま眠りに落ちようとした。だが、ふと違和感を感じた。繋がれた手も、伝わる心音も、体を包む温もりも確かに現実のものだ。 「・・・・・先生」 「ん?何」 「なんでここにいるってば」 すっかり目が覚めてしまい、ナルトはカカシを睨みつけた。少なくともここはナルトの家で、カカシが居る事はあり得ない。この教師はナルトの監視役でもあるわけだから、百歩譲ってナルトを見張っていたというのは有りとしても何故同じベッドで寝ているのだろうか。 「一緒に寝たかったから」 ナルトの困惑を余所に平然とカカシは言ってのけた。がっくりと肩を落とすナルトに不満そうにカカシが言う。 「ナルト、お前ベッド狭いよ。もっと大きいの買いな」 「・・・この部屋のどこに置くんだってば・・・」 「そっか、ここ狭いもんな」 うんうん、とカカシが一人納得する。ナルトは何だか泣きたくなってきた。いったい今己の身に何が起こっていると言うだろうか。 「じゃあうちに行くか」 カカシの言葉にナルトが目を丸くする。次の瞬間ナルトはカカシに抱きかかえられて窓の外に居た。 「うなぁぁぁぁぁぁぁあ!?」 「こらこら、夜中に大声出すんじゃないの。ご近所迷惑でしょ」 飄々と言ってカカシが駆ける。ナルトが抵抗する間もなくカカシは一軒の家の前に辿り着いた。 「はい、到着〜」 驚きのあまり声も出ないナルトに、カカシが上機嫌で告げる。事態についてゆけず怯えるナルトに、にっこりとカカシが笑いかけた。 「さ、寝ようか」 にこやかな、しかし有無を言わせぬその口調にナルトが更に怯える。逃げたいが逃げると更にやばい気がした。 (ど、どーしよ・・・) 自らがカカシにしがみついていることには気付かずに、ナルトは懸命に考えた。心臓の音がうるさい。 「大丈夫。優しくするから」 何やら楽しそうなカカシの声にナルトの嫌な予感が更に大きく膨らむ。ドアを開けながらカカシが囁いた。 「ずっと手つないでてやるよ」 だから大丈夫だよ。 優しい声にナルトの不安がすう、と引いていった。 「ずっと?」 「ずっと。だから安心しておやすみ」 優しくカカシが微笑む。ナルトはホッとするとカカシにしがみついた。 「うん!」 それなら怖い夢を見なくてすむかもしれない。ナルトはうれしくなって微笑んだ。 かちゃり、と鍵を閉める音が響く。後には静寂が残るのみであった。
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犯罪者。シリアスのはずだったのですがねぇ。ナルト騙されてますね!そして密かにラブ爺(笑)イルカの存在感がないですね〜、うちの話は・・・本気で・・・6/1にちょっくら訂正しました。
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