地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2002年01月17日(木) 厄年

らしいです、今年。新年になってから色々な事が起こっておりますv
でもしょーもないことばかりなので他に大きな事が起こらないならそれでよいかと思ってます。

あ、昨日の分どーしても気になるところと訂正願いが出ていたので(笑)少しいじりました。気付いた人はすごいです。↓
カカシが違う人になってます・・・おかしい・・・・誰だこれ(汗)


***終結・華麗なる戦い2***

カカシはナルトの家の前に居た。大見得切った以上ひょこひょこ出てきては九娘のいいカモにされるだけだとはわかっているが、それでもナルトの顔が見たくて我慢できなくなったのである。
(・・・・・・顔はナルト!)
己に強く言い聞かせ、カカシはドアを開けた。予想に反して中は静まりかえっている。
「ナルト・・・?」
小さく呼びかける。ベッドの上でナルトは丸くなって眠っていた。ナルトの寝顔を見た途端カカシの中からナルト以外の全てのものが消え去る。
「ナルト・・・寝てるのか?」
カカシの呼びかけにもナルトは動かない。恐る恐るその金の髪に指を絡ませる。
「ナルト、起きろ」
ベッドの端に腰掛けそっとナルトの額に口付ける。続いて涙の跡の残る頬へ。くすぐったさそうに身をよじるナルトの顎を捕らえてその唇へ。
「・・・かかしせんせぇ?」
ぼんやりとナルトが瞼を開く。その下から現れるのは空の青だ。少しばかり潤んだそれはカカシが何よりも求めていたのもので、カカシは我知らず微笑んだ。
「・・・ただいま」
それしか思い浮かばず、カカシは強くナルトを抱きしめた。寝起きで頭がはっきりしないのか、ナルトは呆然と成されるままになっている。
「会いたかった・・・」
「せんせー?」
ナルトの手が怖々とカカシの背に回された。ナルトを抱きしめるカカシの腕に力がこもる。
「かかしせんせー、本物?」
「ひどいな。ナルトはオレの区別もつかないワケ?」
カカシの言葉にナルトが少し身をよじってカカシを見上げた。小首を傾げまじまじとカカシを見つめる。
「・・・・おかえりなさい、だってば!」
華が、咲いた。カカシはその美しさに見とれる。
柔らかな体、太陽の匂い、自分を抱きしめてくれる小さな腕。
・・・・・ナルトだ。
カカシは安堵のため息をもらした。
「ごめん、ナルト。めちゃくちゃにしていい?」
唐突なカカシの頼みにナルトの意識が一気に覚める。
「はあ!?」
「いや、ナルトの顔見たら案の定我慢できなくなった」
「はああ!?」
唖然とするナルトを余所にカカシはニコニコとご機嫌だ。ナルトはガックリと肩を落とした。
「・・・・信じられないってばよ・・・・・」
感動の再会はどこへやら、である。だってさあ、とカカシはため息をついた。
「試験の間面会は禁じられてたしやっとで一区切りついたらジジィ達には邪魔されるしナルトはやっぱりかわいいしでオレも色々大変なんだぞ?」
「・・・わけわかんないってばよ・・・」
怒る気力もなくナルトは深いため息をついた。いや、そもそもこの男に怒っても無駄なのかもしれない。
「イヤ?」
にっこり笑ってカカシが問う。それがあまりにうれしそうなのでナルトは真っ赤になって言葉につまった。
イヤ、ではない。困ったことに。
だが毎晩枕を濡らした身としては易々と受け入れるのも腹立たしい。そう考えると一人になっていた時の寂しさが蘇ってきて目に涙がこみ上げる。
「・・・オレのことほうっといたくせに!!」
「そうは言われてもオレにも事情があるしねぇ。ま、おいおい話して聞かせるからいいでしょ?」
「よくない!!」
抵抗も虚しくナルトは簡単にカカシに組み敷かれてしまった。
「ナルト」
カカシがナルトの耳元で何事か囁く。途端にナルトは大人しくなってしまった。
「・・・・・ずるいってばぁ・・・・・」
「うん。そばにいてやれなくて悪かった」
ポロポロと泣くナルトの目尻に何回もカカシは口付けを落とした。
心からの謝罪とたくさんの愛情を込めて。


部屋の中を狐火が舞う。部屋の中を不満そうに転がる九娘に、火影は苦笑した。
「そばにおらんでよいのか?」
「ふん、それほど野暮ではないわ」
火影の問いに九娘が拗ねたように答える。その様子に火影は笑いをかみ殺すのに必死であった。
「ほれ、戻るときにでも届けてくれ」
火影の差し出した書類を九娘が受け取る。九娘程の力を持ってすれば体から抜け出ていても実体を保つくらいは簡単であった。受け取った書類を忌々しそうに九娘は睨みつけた。
書類にははたけカカシに任じていたうちはサスケの護衛を解くとある。
「ええい、腹立たしい!何故ワシがここまでしてやらねばならん!!」
それは強大な力を持つ九尾狐といえども泣く子には勝てなかったからである。
カカシに課せられた「うちはサスケの護衛」という任務をはずすためにわざわざ音の里と(かなり一方的な)密約を結んできたのは九娘であった。
「これでナルトが泣きやんでおらなんだら今度こそ殺してくれるわ!!」
「わかったわかった」
九娘の剣幕も火影にとっては恐ろしくも何ともないらしい。適当に相づちを打って仕事に戻ってしまう。
その背中を見つめ九娘が小さく舌打ちする。
「ワシは暇じゃ!」
「そうか」
「暇じゃと言うたら暇じゃ」
「ワシは忙しい」
中忍試験の準備運営、里の執政、火影の受け持つ仕事は半端な量ではない。しかも今はそれに砂・音両里との対決が加わっている。
だが、九娘にとってはそんなこと知ったことではない。火影の手元の書類が突風で舞い上がった。
「遊べ」
仁王立ちで迫られ、火影がため息をつく。するりと腕を絡ませてくる九娘に呆れるより他無い。
「・・・全く・・・」
「結構頑張ったのだぞ、ワシは。これくらいの役得があってもバチはあたらぬわ」
にっこりと笑う九娘は何とも無邪気で、火影はもう一度ため息をついた。



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すみません・・・続いてます・・・すみません・・・・
つーかこれカカシちゃう・・すみません、もはや読み返す時間も気力もありませぬ・・・明日読み返してあんまりだったら削除して後日書き直します〜
(消すには時間かかったので惜しい)


小此木 蘇芳 |HomePage