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2018年08月17日(金)
『SONICMANIA 2018』その1

『SONICMANIA 2018』@幕張メッセ

いや〜涼しくて助かった! 目当てのアクトが多過ぎて(NINと丸被りでジョージ・クリントン翁を観られなかったのは根に持ちますよ……両方好きなひとかなりいるだろうに何故こんなタイムテーブル組んだよクリマンよお)休んでいる暇がなかった。7時間以上いたけど、座ったのって合計しても30分くらいじゃなかったか…昨年よりひとつステージが増え、その分休憩するスペースが減ったこともありほっとひと息つく場所もなかったよ……。例年どおりの暑さだったら、屋内といえどもきっとバテてた。

幕張のAEONでごはんなど食べだらだらしてから出発。いや、近所にないんですよAEON…楽しいね、これが地元にあったら他の街に買いものとか出かけなくなるってなんか分かる……地方都市が画一化していく図をちょっと実感。何せウチの田舎にも出来てますからねAEON。老舗百貨店が閉店して、すっかり繁華街の様相が変わったようだが先日の帰省は空港と実家の往復で終わったので次回帰ったときには行けるかなー。行けないだろう。

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■DORIAN CONCEPT(SPACE RAINBOW)
途中から途中迄。Squarepusher好きならとちょこちょこ名前を聴いていた。ジャズ基盤のIDM、microKORGのバカテク使い手、ライヴとなるとインプロバキバキ、そしてここにも絡んでくるThundercat、そのうえディストリビュートはBEATINK。好きにならない要素がないじゃないか(笑)。確かに気になる音だった、次回はじっくり聴いてみたい!
BRAINFEEDER勢に加わったばかりのLouis Coleもそうだけど、このドリアン・コンセプトも注目されたきっかけはYouTubeに公開した演奏動画だったとのこと。YouTubeはすっかりクリエイターにとって欠かせないツールになってますね。

という訳で、SPACE RAINBOWはFlying Lotus率いるBRAINFEEDERがジャック!『BRAINFEEDER NIGHT IN SONICMANIA』のタイトルで、転換DJもBRAINFEEDER勢がノンストップでフロアをクラブ化。いや〜これ恒例になりませんか、そして次回はルイス・コールを連れてきてほしい! DJが絶対鳴らしてくれると踏んでたんですが自分がいないときで残念(「When You're Ugly」がかかったそうです)。
てかなあ、もうちょっとブッキングがあとだったらルイスも来てたかもしれないね、惜しい。次回がありますように!
ステージ入口にはFlyLoのライヴ用3Dメガネが山積み。確保しておく。

■NINE INCH NAILS(CRYSTAL MOUNTAIN)
(長くなるので別頁

■THUNDERCAT(SPACE RAINBOW)
三度目の正直、念願のサンダーキャットちゃんですよ! とはいうもののNINと被っていたので途中から最後迄。クリマンェ……。
音源で聴いてる曲ばかりではあるものの、トリオ編成でDrsもKeyもイントロからブリッジからアウトロからもはや原曲どこよというインプロ合戦なので、盛りあがりどころはイントロやサビではなく演奏が白熱した瞬間。こういうところはジャズ、ビートミュージックのカラーだなあと思う。アホかというくらい巧いやら気持ちいいやらかわいいやら。
キャットちゃんはプロテクターみたいな衣裳でゴキゲン。ドラゴンボールのコスプレだとは思うがどの登場人物かわからない。誰だ……と思っていると「ベジータ!」と声がとんだので、ああベジータなんだと理解(笑)。それにしてもいっつも演奏しづらそうなケッタイな恰好(それがまたよく似合うしキュートなんだが)なのになんでこんな流れるように弾けるかね。ギターの弾き語りとなんら変わらない流麗さでベースを爪弾き、つらつらとヴェルヴェットヴォイスで唄います。ひけらかしない、もったいぶらない。美しい! 
三人が三人とも隙あらば原曲から展開させたリズムとリフをブッ込んでくる、結果原曲なんだっけとどんどん未知の領域へと入っていく。ひとつの曲が演奏によってこんな遠いところ迄行ける、見たこともない景色が見えてくる。プレイヤーが音楽の不可解さを探検していくさまを、オーディエンスに分けてくれる。
音源ではルイス・コールが参加している「Bus in These Streets」も聴けたし、前回来日時にMV撮影した「Tokyo」も聴けてうれしかったし、一緒に唄えて楽しかった(トーキョーではなく「トーキーヨー♪」ね)。今度こそ単独フルで観たいです、待ってます!

■MY BLOODY VALENTINE(CRYSTAL MOUNTAIN)
途中から最後迄。FlyLoの3Dメガネ同様先着順だった耳栓は既に配布終了、しかし自前のを用意してきたので大丈夫。なんだか轟音芸みたいなとりあげられ方されること増えたけどいつからかなあ、2008年のフジからかな。このあとから耳栓配布が慣習になったような。PAチェック用の音量計がスクリーンにときどき映り込んでたんですが、これもサービスだよねもはや。平均110dBだったそうです(笑)。実際のところトレモロノイズが続くとサンドストームみたいな響きになってきて、「音でけー!」と思うものの不快ではないし低音が気持ちよい。
というわけでエリア入ると同時に耳栓して快適に聴いたんですが、あれよねソドムとゴモラの振り向いちゃダメとか浦島太郎の玉手箱を開けてはいけませんのアレで、外してみたくなるよね(笑)。しかし今後のことを考えて自重しました。しかしこれを毎回やってるメンバーの耳はどうなってるんだ。そうそう、ケヴィンのアンプが面白くて笑った。他の三人見えないんじゃないのってくらい、壁のように建て込んでた。
「Soon」も「You Made〜」もノイズアウトロも(どうもホロコーストノイズとはいいたくない)聴けて満足。で、本音いうとNINでこれくらいの音量ほしかった。

■FLYING LOTUS(SPACE RAINBOW)
途中から最後迄。またコスプレしとる……浅野忠信のツイートによるとスーパーサイヤ人だったそうです。なかよしレーベルかBRAINFEEDER。
到着時点で激込み、密集地帯から抜けられず後方の中途半端に明るい位置から観たせいかメガネもらってたのにも関わらず3D効果があまり得られず、没入出来なかったのが残念。音は文句なしに好きなやつだったんでまたの機会を待つ、てかまたエレグラ規模のオールに行きたいよー寒い季節のオールが大好きなんだよーBEATINKさんお願いします(名指し)。

■電気グルーヴ(CRYSTAL MOUNTAIN)
途中から最後迄。日出郎が出てくる迄、ノンストップでおそらく同じBPM。赤い靴履かされた感強し、身体は疲れてる筈なのに延々踊れる。こういうとこやっぱDJでフロアを操り続けてきた卓球の凄みを感じるなあ。大バコの使い方もお手のもの、瀧はゆうゆうとステージを練り歩き、ビートにのって激しく踊ることもないのにフロアをニコニコさせていた。私もニコニコして踊った(笑)。横綱相撲だわー。フロアを楽しませることにかけては出し惜しみしないよね。
ヴィジュアルもしっかりソニマニネタを仕込んできて流石電気のクルーと感服、電気なりのNINのロゴウケた。そういえば昨年もShobaleader Oneのネタ仕込んできてたものね。ぬかりないし、フェスの醍醐味を知り尽くしてる。
日出郎さんは艶やかな気合い入ったドレスとメイクでベテランドラァグの心意気、しかと受けとりました!


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・その他
SONICはUNKLEを通りすがりにうっすら聴き、Marshmelloをわあ〜ほんとにかぶりものしてる、deadmau5みたーいとチラ見したくらい。今回初登場のelrowはエリア内に入場せず(しかしすごく盛りあがってるようだった)。このelrow、例年のフードエリアを1/3くらい潰してつくったステージなのでした。よって食事やおやつ、休憩用に用意されていた長テーブルとベンチが大幅に減らされ、パレット積みのテーブルとお風呂でこどもが座るようなちっちゃい簡易椅子があちこちに置いてあるだけという。パレットが正方形に組んであるのでものすごく相席しづらい……椅子がまたステージ後方に持ち込んで座って観るのに丁度いいサイズ。こんなん盗難に遭うんじゃないの、こんなに居心地悪くちゃフードエリアの売り上げにも影響するんでないのと余計な心配もした。ベンチだと寝ちゃうひとがいるからかなあ。それにしてもなあ

・今年のサマソニは原点回帰!クリエイティブマン清水社長インタビュー【前編】│AndMore!
・【中編】
・【後編】
「ファンが待っていたラインナップ」。動員が減るのは覚悟の上でのブッキングだったそうだけど、こちらとしては有難いことですしめちゃめちゃ歓迎です。ソニマニは混んでたけど(笑)

・終了後は某ラブホの女子会プランで12時間のご休憩。やっぱ宿あるとよいわ、特に夏はお風呂に入れるっての大きい! 汗だくで満員電車に乗らないで済むってすごくいい! アメニティ揃ってるし仮眠もとれてよいことづくめでした。スパもよいんだけど女性専用で24時間のところって意外と少なくて、オールあとだとチェックイン時間が合わないんですよね。今後もいろいろ探していきたい