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2017年07月28日(金)
『FUJI ROCK FESTIVAL '17』1日目 その1

今年は初日のみの一日参加、ポンチさんと行きましたー。読みが外れたところとヘンに鼻が利いた(というか運がよかった)ところとありまして、いやーフジはやっぱり楽しい。フルで観たのはDÉ DÉ MOUSE、ヒカシュー、QUEENS OF THE STONE AGE。グループ魂はリハ30分と本編30分、あとは通りすがりとか休憩がてらとか、のんびりすごしました。初めてドラゴンドラにも乗ったー。

mouse on the keysの出番は朝イチとかだろうと踏んで(…)、例年より一時間程早い新幹線のチケットをとっていたのでえらい早くに到着。シャトルバスにもそう待たずに乗れ、リストバンドも並ばす交換。快適だったー、怪我の功名か。初めて開演前に入場しました。グリーンへ行くとトップバッターのグループ魂がリハ中。楽器隊の暴動、石鹸、遅刻、小園の四人が私服で演奏しています。わーラッキー、石鹸ドラムうま〜いとか見物。真顔でやってましたね…緊張してたのかな……。ちっちゃい子(ちゃんとイヤーマフしてたとこに好感)の声に暴動が「大丈夫?」とか応えてた。おともだちかな?

11:00開演のレッドから音が聴こえてきた。グリーンの開演は11:30。余裕のあるPA前で座ってのんびり待つ。トンボもバッタもいます。シャボン玉がふわふわとんできたり、のどか〜。




こんなことしてダラダラ待っていると、ステージにボランティアの方が現れました。ゴミの分別についてや、回収されたゴミはリサイクルされてこれになりました、とかの話。初めて知ったことも多かった。ボランティアの方に感謝するとともに、参加者の自主性がだいじだなあと改めて考える。今年は出発前に苗場金六のtwitter(@naebakinroku)をよく見ていて、事前準備とか会場設営とか、フェスティヴァルはいろんなひとたちの尽力のうえ成り立ち、継続出来ているのだよなあとしみじみ思っていた。それがちょっとした不注意で瞬時にだいなしになってしまうということを、観客は自覚し忘れないようにしておかないと。コミケみたいな感じだよね。悪意のある、いや、なくても寛容を許さない大きな声によっていろいろなことが禁じられてしまう事例に接することが増えた昨今、尚更そう思ったのでした。

キヨシローの「田舎へ行こう!」が流れる。MC原島さんが出てくる。開幕だー! てかこうやって開幕するんだー!

■グループ魂(GREEN STAGE)
港カヲルが出てきておかしなことをいって、メンバーが出てきて、最後に破壊が登場。すっごい久しぶりに観たんですが「竹内力」や「チャーのフェンダー」「でんでん」「嫁とロック」と、往年の? 曲もやってくれて楽しく聴けた。ペニスにちんちんにクンニを真っ昼間の野外で聴くのはもはや爽快ですな。クンニ連発してるとこでグリーンを離れたんですが、すれちがうひとが悉く半笑いというか哀れむような笑顔でステージを観ていたのが印象的でした…最初は笑ってたけどだんだんひいてきたみたいな……。スクリーンにはカヲルのアレやナニが大写しでヒヤヒヤしました。
それにしてもこうやって聴くと破壊やっぱ歌うまい。声もめっちゃ通る。舞台役者の面目躍如。顔が真っ赤でしたが、もともと色白だけに灼けちゃったかな? 鳥髑髏を休演にして臨んだフジ、「二度と呼ばれないから」なんつってましたけどまた出られるといい! そして石鹸が格好よかった。

レッドに到着。おっ、今ならいけるじゃんと思い切って上手寄り最前に入り込む。レッドは半端に前だったりするとステージが全く見えないうえにモッシュとかに巻き込まれてたいへん、後ろ過ぎても見えないので、いい場所を確保出来ました。

こちらもリハ中。サウンドチェックもガッツリ観られました。はやくもデデくんハイテンション、めっちゃ踊り乍ら演奏してる。この時点でもう歓声や手拍子が発生。「そんじゃよろしくおねがいしまーす」といったんひっこむ。入場したときは空き気味で、あ〜やっぱちょっと時間早いよねえなんて思っていたフロアはいつの間にやらめちゃ混み、まだかまだかの空気で充満。やがて舞台袖から気合い? のコールが聴こえてきた。

■DÉ DÉ MOUSE(RED MARQUEE)
攻めしかねー! といわんばかりのどアッパーなセット。ツカミは「new town romancer」、続いて新譜『Dream You Up』から「Face To Face」、そして「sweet gravity」と新旧織り交ぜガンガンすすむ。「your favorite swing」では大歓声。おえーたまらん! ナチュラルハイなデデくんがよりハイな状態であおるあおる。バッキバキのダンストラックが矢継ぎ早に繰り出され、休ませてもらえません。いいぞもっとやれ。もはやテンパり芸の域のMCにはどよめきと笑いが起こっておりました。「えっこんな声?」「こんなしゃべり方?」みたいな。初めて聴いたひとはビックリするよねあれ…私もそうだった……。ちなみに声はカッスカスに嗄れてた。一回きりのステージのために相当エネルギーを注ぎ込んでたんだろうなー。おだいじにしてください……。
四月に観た単独でのVJや照明がとてもよかったので、フジでは夜に観られたらいいなあと思っていた。しかし屋内のレッドなら、昼でも映像やレーザーショウの効果抜群。ここ! というところでスクリーンに「DÉ DÉ MOUSE」とロゴがドン! と映し出された瞬間、フロアに歓喜の声がわく。ソロパートでの花火の映像にはジーン。
アッパーアッパー、ソロでチルもの二曲、「Get You Back」で大団円のフィニッシュと、決して長くはないフェスの持ち時間をフルに使った構成もよかった。最新作からの「Get You Back」をラストに持ってきたところ、それがもう代表曲のように盛り上がったところにも、デデくんとバンドの充実ぶりが窺えました。何年選手でも代表作ってのは次々生まれるもんだ。
バンドアレンジも絶妙で、サンプリングのビートとベースに生演奏が絡んで跳ねまくる。そのうえをサーフするギターリフのキラキラっぷり。デデくんの手弾きも多く、最後はキーボードを抱えてお立ち台よろしくセットアップ卓の上にのぼって弾きまくり。スタッフのひとがコードさばきにあたふたしてました。ドラムがすぐそばだったんだけど山本さんニッコニコで叩いてたなー。皆さんいい顔してました。
終わって振り返ってみればフロアは満杯、入場規制ラインだったとのこと。いやもー素晴らしかった! 最前だったので音圧もすごかった。キックがめちゃめちゃ顔に直撃した(笑)。



えへへひっそり映り込んでしまった。



twitterより拝借(有難うございますー)。

いろいろあてが外れているので時間が半端に空いている。体力温存もかねてのんびりしようぜ〜、乗ってみようぜ〜とドラゴンドラ。苗場のフジには十回以上来てる筈だけど、初めて乗りました。た、たのしいなこれ! あの広大な会場は、山のほんの一部だったんだー。下界に拡がる森の美しいことといったら…絶景かな絶景かな〜(©楼門五三桐)♪ グリーンは丁度裏っかわを通るので見えないけど、ホワイトははっきり見えるし、音も聴こえる。はーこんな森のなかで去年はSquarepusherが…さぞや……とまた悔やむ。それにしてもいい景色、トムをドラゴンドラに乗せてあげたい、乗ればいいのに、乗ったかな、田舎の子だし森や自然が好きな子だから喜ぶんじゃないかしら、などと妄想なんぞする。アホですわ。渓流の上を通過したりして結構ひえーとなる。高所恐怖症のひとがうっかり乗っちゃったら復路どうするんだろうなんて話す。途中ウグイスがホーホケキョとか鳴いてた。のどか。ああこの川の音、鳥の声、トムに聴かせ(以下略)

そのうち雨がポツポツ、遂にきたか。しかしこのときはまだ小降りで、到着したDAY DREAMINGでも合羽着ないで済ませた。DAY DREAMINGに行ったのも初めて。ロッジがあって、家族連れが食事してたりする。あーそういえばここスキー場だった、冬はゲレンデなんだよね……と思う。それにしてもすごい標高のとこですよ、上級スキーヤーはこんなとこから滑って降りるのか。どのくらい時間かかるのか。気が遠くなる。観られるかな? と思っていたMOOCHYは終わっていたけど久々にK.U.D.O.さん(ARTMAN)のDJは聴けました。やっぱ格好いいー。櫓にのぼって景色を眺めたり散歩したりする。露店が出てて型抜きとかやってる。のどか。さて降りましょか。

雨と追いかけっこするように下山。こりゃ会場も随分降ってるのかな? ホワイトではバックホーンが演奏中。上空から「ひとり言」を聴く。贅沢。森にこぐまを見かけて悲鳴をあげる。木彫り(オブジェ?)だったーなんだよビックリするじゃねえか!



これこれ。数年前から親はいなくなったらしい。どこへ行ったんだろう。

下界に降りて合羽を着たら小降りになった。オレンジにでも行きましょうか。ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRAが演奏中のグリーンを横切る。あっタブくんがいる! ヤマジもいたいた。CHABOさんが「デイ・ドリーム・ビリーバー」を唄う。キヨシローの声に寄せてた感じ。そのあと登場した若大将・加山雄三が「Misirlou」を演奏したと帰宅後知ってぎゃーとなる。『パルプ・フィクション』のあれですよ! dipでカヴァーしたこともある曲なので、ヤマジも嬉々として弾いたのではないかと思われる。

オレンジはドロドロ。余程降ったんだな…丁度ドラゴンドラに乗っていてラッキーだったかも。FOHと行き来しておやつ食べたりコーヒー飲んだりする。曇りで快適。昨年いかに日差しにやられたかというね……消耗度が全然違う。助かる。

■ヒカシュー(Café de Paris)
久々!「生きること」から「パイク」迄、どの時代の曲をやっても変幻自在で普遍的。インプロでガンガン展開、ホーメイ、超歌唱からプライマルスクリームを繰り出し、テルミンを操り口琴を奏でる。太極拳なダンスも披露して巻上さん絶好調。声でけえ〜、身体やわらけえ〜。あんだけ声出せればさぞ気持ちよかろう。「雨すごかったね、屋内のステージでよかった……」と本気でホッとしてたようでした(笑)。「唄うとホントになるからね」、わかるわかる、言霊ってある。そういうのだいじにしていきたい。簡単に死ぬとか無理とかいっちゃダメ!

これからOASISに降りても体力使うだけだよなあ、Qに備えて休んでおこう。motkやArcaやCLARKが観られないと決まっているので(…)今年はQのためにきたようなもんだ。万全の状態で観たいし、とFOHでごはん買ってオレンジの休憩スペースに持っていって食べたりしてだらだらする。kaollyさんとhalyaさんに偶然会えてラッキー、クリスのこととか少し話す。その後タイ料理屋台でコーネリアスの後ろに並ぶ。つれのひとと「どっちが辛いかなー」とか話してた。この日はお客として楽しんでいた様子。靴が綺麗で、白いTシャツが輝いてて、本人の顔も色白で輝いてました。あんまり印象変わらないねー、歳をとってもシュッとしてますね。お素敵でした。

だんだん暗くなってくる。各エリアの装飾アートが輝きだして綺麗。さて、行きましょか。十四年ぶり、待ちに待ったQUEENS OF THE STONE AGEですよ!