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2011年12月06日(火)
『SYNDICATE NKKH -DCPRG & AMERICAN CLAVE-』

NARUYOSHI KIKUCHI presents『SYNDICATE NKKH -DCPRG & AMERICAN CLAVE-』@Blue Note TOKYO

またと言うかやはり雨。丈青……。DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN、ブルーノートに初登場。2ndセットのみ観ました。

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セットリスト(1st、2nd共通だったとのこと)

01. CIRCLE/LINE
02. PLAYMATE AT HANOI
03. CATCH22
04. 構造I
encore
05. DURAN
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ゲストミュージシャン:
(1st:ヨスバニー・テリー)
2nd:ヨスバニー・テリー&リッチー・フローレス from キップ・ハンラハン グループ

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入場してきた姿を見たとき思わず「ガラ、悪っ」と言ってしまったんですが(笑)オラオラ感全開でいらっしゃいました。客席通路からの入場だもんで、ご本人が好きな格闘技と言うかプロレスの選手入場〜、な趣で、高井くんたち舎弟もそれに続いてオラオラ〜、みたいな。バリバリ伝説。しかも西海岸の小僧みたいなファッションです。いやこの格好普段でもしてらっしゃいますが、ブルーノートにそぐわないことそぐわないこと(笑)おまっ、こないだのリキッドはバリッとスーツでブルーノートはこれかい! 研太さんはちょい崩しのフォーマルで素敵にキメておると言うのに! そして類家くんはマイペースだと言うのがよく判るわ…いつでもどこでも安定してるわ……。

そんな訳でAKB48歳は反抗期に入り、しかし恐ろしく場を読む能力が高いのでとてもガラが悪いのに行儀がいいと言うアンビヴァレンスっぷりでした。ブルーノートでDCPRGとか、無理! って言ったけど、出来るもんネー! 見たか高見! みたいな(笑)。ここらへんもプロレスのマイクパフォーマンスの趣があります。

ホントのところは、フロア騒然、飛び散るワイン、割れるグラス、そのグラスを踏み散らかして踊るクラウド、大慌てのレストランスタッフ、と言う光景を夢想したのかも知れない。私はした。でもその先には、「そうなる筈ではない場所が破壊された」光景も拡がる訳です。後片付けをする悲しそうなフロアスタッフの顔迄もが夢想される。これって戦争のそれと同じではないの。基本的にひとを怒らせるのはともかく悲しませるのは本意ではないと言うひとなのではないかなー。優しいと言うよりやっぱり筋を通す、と言う意味で。水に沈めて苦しむひとの顔は見たいかも知れないが。それは性的嗜好です。

あとやっぱお店の子だから……。ご実家のお店ではヤクザの喧嘩とかもあったようですが、割れた食器やひっくり返された食卓を片付けるご両親の姿も見ていただろうし。お手伝いも喜んでしていた子だそうなので、やっぱり悲しいなーとか思うんではないかしら。

とまあそんな心理分析みたいなことをしてもねえ。このひとは奥が深過ぎるのでな…だいたいこちらが知ってるこのひとの話は、殆ど本人が話したものだからどこ迄がフカシかは判らない訳ですし(そういう意味では先日の夜電波で、お兄さまの秀行氏からいろいろ間違いを指摘されていたのは面白かった。まず年齢差から間違っている・笑)。

こういうときは「この双子座のAB型の左利きめが!」で片付けたくなりますね(笑)。いやしかし10月のリキッドがあまりにも濃密で不穏だったので、正直ホッとした部分もあった。対処の仕方は本人がいちばん判っているのでしょう。この流れには大いなる設計が施されていて、それが理解されるのは30年後、かも知れないしねー。いやでも身体にだけは気をつけてくれ…ホント……。

とまあ好き勝手書いてますが、松尾さんのこのツイート読んだとき「わわわわわわかる!」と心のなかで叫んだものです。いやホント菊地さんのことだいすきーなんですよ。ホントですよ。おちょくってるのではない! すごく尊敬している!

それはともかく。ブルーノートではブルーノートでしか観られないものが観られてよかったですよ!70分セット(とアナウンスされていたが実際90分はやってたかと)のなかで、1曲1曲をステージ上でどうやって構成/編集していくのか、リアルタイムで観ていけたのはとても面白かった。各パートへのキュー出し、ソロイストへのいきなり振り(笑・研太さんも坪口さんも「えっ、今俺!?」てなってるところがあった)からもその場その場で楽曲をコンパクト化している箇所があるのが見てとれた。自分の席からは坪口さんの音が潰れがちで、田中ちゃん丈青sxの3人は地音含めドカンと聴こえたのでバランスはイマイチでしたが、演奏もキッチリしていたので楽曲の構造/展開が分かりやすかった(聴き取りやすかった)のである意味勉強になったと言うか。「あ、今なまった!」とか、リズムの噛み合わせが明瞭に聴こえた。一度こうやってシャンと聴いて「ここからがこうなってるんだー」と言うのを頭に入れておくと、以降の楽しみが増える感じがしました。次回のスタジオコーストではバカ踊りさせて頂きます。

それにしてもアンコールの導入部分、VS リロイ・ジョーンズで遂に田中ちゃんがソロを! ありがとーきくちさん! このときの田中ちゃんは本日の修行終了〜! てな感じで楽しそうに見えたわー(いや修行っぷりも萌えるけどな←えっ)、こっちもニコニコでしたよ。あとヨスバニー・テリー(若干リバウンドしたようなのは気のせいですか)が加わった際の研太さんのパートリーダーっぷりを観られたのが楽しかった(微笑)。と言えば、テリーがいることもあり今回高井くんがおとなしいなあ、研太さんとテリーを窺ってる感じだなあと思っていたら、アンコールで菊地さんが彼にソロを振ったのも面白かった。アリガスにも回したし、「DURAN」がペン大組若手衆の解放区みたくなってて、やっぱ菊地さんてこういうとこ先生気質だわと思いました。

新章は「CIRCLE/LINE」開け、「DURAN」〆で続いてるかな?「CIRCLE/LINE」はイントロはまんま菊地雅章ver.で、アウトロはCDJランディングと固まったようです。「HARD CORE PEACE」と「MIRROR BALLS」は当分聴くことはないかな…しかしスタジオコーストで「MIRROR BALLS」をやらない手はないだろう、と秘かに今から思っています。