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2010年10月21日(木)
『10月突然大豆のごとく』

シティボーイズミックス PRESENTS『10月突然大豆のごとく』@新国立劇場 中劇場

わー細川さん演出になってからの作品ではいちばん好きですわ、今回。面白かった!グダグダじゃなかった!あれで?とか言うな、シティボーイズではあれはグダグダではない域なんです!せいこうさんがいないのに場が締まっていたよ…(暴言)。せいこうさんが出ていると、まことの負担軽減になるのです。ツッコミでへとへとになるまことも観る分には面白いんだけど、最近は流石に心配になったりする。失礼かもしれないけど。が、今回は叱りバーで一箇所にムキーッ!を集中させて、他のコントは穏やかクールにツッコむ作風。この手があったか。これ、いい!全体の流れとしてもいい!

昨年から参加しているふじきみつ彦さんや、今回から増えた作家陣の力も大きいのかな。半年空けた効果もあるのかな。沖井礼二さん(FROG、ex. Cymbals)の音楽もかなり好み、サントラあったら買ってた。映像も毎回格好いいけど、ジングルの入れ方がこれ迄とひと味違うものになっていておおっと思った。

うーん、なんだろ。ネタそのものは昨年の方がスコーンと抜けてる感があったんだけど、今回は役者の巧さで面白さが増した感じ。相乗効果で舞台はより魅力的になります。ゲストのラバーガール、ザ・ギースとシティボーイズの相性もよかったように思います。いい意味で無遠慮、若さが武器。で、若いのに落ち着いてるし貫禄があるし、芝居が巧い。カーテンコールでも話出ましたが、“若者”そのものがネタ(叱るバーとか、年上女房の会とか)になっているものは彼らがいなければ出来なかったですね。そして大水さんの電車のひとが怖面白過ぎた。尾関さんのご祝儀ほしいひともよかったー。

あ〜それにしても脳内ハードディスクを整理するコント、あれいいわ〜。自分も捨てたいファイルが沢山あるぜ!捨てて忘れられるんなら捨てたいぜ!叱るバーはマンドラゴラの時のサドルバー思い出してニヤニヤした。コロスも蜷川さんの舞台観てると尚更ウケる。思えばコロスをコロスらしく扱う舞台って、自分蜷川さんのでしか観てないかも。

なにげにいちばん毒を吐くのはきたろうなんだけど、まあ今回もカーテンコールではいろいろ爆弾を落として面白かった。なんでこんなに上から目線なのに笑えるのかしら〜、有志が上から目線だとイラッとくるのに(笑)天性だわね、愛されてキャラ。そして終演後物販見てたふたりづれが「Tシャツ買ってあげないの?」と言ってたのにウケた。客も上から目線(笑)もはやそんな関係。

まことが痩せててせつなくなったり(逆にしげるは多少痩せててホッとした)「来年もまたここでお会いしたい!」がなかったりでぼんやりした不安もありますが、皆元気な姿を来年も見せてほしいな。60過ぎのおじちゃんたちのコント、大好きです。