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2009年06月12日(金)
AKRON/FAMILY Japan Tour 2009

AKRON/FAMILY Japan Tour 2009@Shindaita FEVER

初めて来たぜ環七フィーバー!セイジさーん!

もともとは、月曜日のDEERHUNTERとAKRON/FAMILYのカップリングライヴをわーいいっぺんに両方観られるじゃんとチケットとってたんだが行けなくなり。あれだ、イソップに出てくるいぬの気分だ。川面に映ってるにくを自分の持ってるもんだと気付かずぼちゃんと…(黙)DEERHUNTERの東京最終日とAKRON/FAMILYの東京初日にクロスしていたのがこの日のライヴだったので、以降DEERHUNTERを東京では観られないのです。

とまあそんな訳でこれ以上逃せんとAKRON/FAMILYの東京最終日を慌てて確保。そしたら年に数度ある何か憑いてんじゃねーのってくらい体調最悪の日にあたってしまった。もー腕時計も指輪すらも重いーだるいー身体が動かんーこれって翌日にはけろって治ってるのがまたむかつくのだよ……。しばらく沈没していて20:30くらいにようやくFEVERに辿り着くと、なんやら開場+開演が遅れたとかで、メール予約窓口に長蛇の列が出来ている。おかげでhununhumもM.A.G.O.も観られただ。まともに立ってられなかったので壁にへばりついて観ただ。どっちも面白かったー。hununhumはなんかユニゾンとチンドンがいい具合にまざった感じで時々渋さチビズみたいに聴こえたが、観たのが途中からだったので曲によっては違うのかも知れないです。M.A.G.O.は『Z-Night 鳴る!』@弘前Mag-Net以来二年半振りに観ましたが、うはーん相変わらずゆるくてかわいいー。「キモカワイー!」て声が飛んでたよ(笑)本人らも「今日は面白いヤジが飛びますなあ〜」ってゆるかった。そしてHA*さんはやっぱりふぁーふぁさん(知人)に似ていた。

そんなこんなでAKRON/FAMILYが始まったのは22時。初来日です!トリオ編成になってからの最新作『SET 'EM WILD, SET 'EM FREE』がかなりよくて気に入っていたのですが、これライヴでどうやるのん、三人で出来るのんと思ってたら…三人でやってたよ。全員が楽器とっかえひっかえ(基本パートは決まってるけど、笛ものとかパーカッションものとかをメイン楽器の演奏の合間にどんどん使う)。全員がヴォーカルとる。しかも全員演奏も声もとにかくヌケがいい!自意識がないと言ってもいい程スカーンとヌケる。うまいでしょとかすごいでしょとかのひけらかし感が全くない(実際はうまくてすごい)。声を出せる能力と環境があるならフルに使わなきゃ損よ、フルに歌を唄うのよってなくらい。ジャムから始めて、以降殆ど曲間を空けずにどんどん繋げる。途中hununhumのメンバーとジャムる展開もあり、客をどんどんステージにあげちゃって祭り状態になる場面もあり。あげすぎちゃって収拾つかなくなっちゃってちょっとずつ客降ろしてたり(笑・しかしそこで演奏に支障が出ず滞りなく続くとこがまたすごい)イルカのビニール人形を大量に投げたりとまあすごい盛り上がり。濃いー90分でした。楽しかった!

これがまた徐々に盛り上がっていくのが面白い。最新作の曲はいきなり沸点!みたいな即盛り上がりそうなアッパーな曲が結構あって、歌詞もシンプル(しかし強烈な語彙)なものなので、いきなりイントロドンでギャー!てなる展開なのかなとのこちらの予想を大きく引っくり返されました。PAだけじゃくて、自分たちの手が楽器に直接繋がってるような、緩急さと強弱さ、音の大小がかなり繊細。ラウドなジャム展開って大体主導が誰か決まって行くもんだけど、この三人は主導がおらん(笑)いや、と言うか、均等。最初はベースかなと思ってたけど、途中でギターが展開しだすとすっとそちらに移るし、リズムが変化していくとドラムに主導が行く。ソロを回して行くってのともまた違うんです。音楽がいきもののよう。これは楽しい!カルテット時代の曲は宅録的な、フラットの一室で演奏してますってな感じのものもあるんだけど、これらの曲と最新作の曲がいい感じに同居してました。狙ってやってるのかは判らないけど、ステージングの流れが絶妙です。あれだけ盛り上がって終わっといて、アンコールではアコースティックで、美しい三人のコーラスからフロアに合唱を移して、歌詞が判らないひと用に?(笑)単音のコーラスを促すところもにくらしー程にあいらしー。静かに、笑顔で今夜のライヴは終了となりました。うえーん。いやー、素晴らしかったです。

最近たまたま聴いていたからかも知れないけど、THE BANDがルーツにあるのかなとちょっと思った。渋いけど陽性で、カントリーやブルーズ(三行詩展開)なフレーバーがあって、しかしブイブイ言わせてる。コーラスも美しいし…何かしらの伝統をしっかり血肉にしつつも、NYっ子なモダンさもある。でも全員くまさんルックス。もふもふ。うぎゃんかわいいやんと見掛けに騙されてうっかり近付くとガッポリ噛まれそうですよ。ひとがらは…いいかも(笑)皆さんいい笑顔。

ガツンとしたアメリカのバンドです。いやーよかった。

以下mixiからの転載セットリストです。

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1 Meek Warrior
2 River
3 Gravelly Mountains Of The Moon
4 Lake Song/New Ceremonial For moms
5 Ed Is A Portal
6 Everyone Is Guilty
7 MBF
8 Last Year

[Encore]
9 Woody Guthrie's America

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いやーよかった。また来てねー!

またしても呼び屋はコントラリード。いやはや慧眼です、ここは当分信用していいかも。スタッフの方もなんか皆さんふわふわにこにこしてて雰囲気よかったなあ。

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■どんだけぼんやりしていたのか
終演後、KOOL KEITH & 54-71の『IDEA OF A MASTER PIECE』が先行販売されているとの情報を得ていたので物販コーナーに行く。ない…完売か、それとも今日は扱ってないのか……とどろどろの頭で(なんかもー普段の3割くらいしか働かない。まあ普段でもそんなに使ってないがな)一所懸命探したら、端っこのちいさな箱に一枚ぽつんと入っているのを発見。「あ!あったあ!」とがっしと掴んだら、物販のおにいちゃんが「最後の一枚なんですよー」と言う。POPが付いていたので見本なのかなと思いつつ「ええっ、買いたいです!」と叫んだら(必死)「はーい、有難うございますー」とPOPをはがして売ってくれました。おにいさんにっこり。いいひとだ!
ホクホクで売場を離れて五歩程歩き、今のおにいさん……ビ ン ゴ さ ん だ っ た
と気付く。
どれだけボケなんだ…こんな自分がいやになる@マリリンマンソン
しかしビンゴさん、普段着だと普通じゃん!(そりゃそうだろう)「27,8」のビッケみたいだったよ!なんかオシャレめがねだったし!なんだよ玉虫色のシャツとか網タイツ着用で物販しといてくれれば気が付いたのに…すごいファンなのに……あああ「あーこのひとクール・キースのファンなんだなー54-71のこと知らないんだなー」と思われただろうか。違う!54-71のすごいファンなんですー!

這うようにして帰りました