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2008年09月27日(土)
『シャープさんフラットさん』ホワイトチーム

NYLON100°C 32nd SESSION 15years Anniversary『シャープさんフラットさん』ホワイトチーム@本多劇場

ブラックチームのチケットをとれていないと言う…これは歯がゆいなー。

それはともかくとてもよかった。しかし今観るのはつらかった。うーん、いつ観てもつらいかなあ。ケラさんがこの手の話を書くと、大概そうなるんだけど。しかも今回は、事前に「フィクションではあるが、自伝的な作品」とことわりがある。ナースコールを押す前にメモをとる。笑っちゃいけないものなんてない。女優の恋人を階段から突き落として笑う。いつもどこかでネタを探してる。壊してばかり。どこ迄がそう、とは考えても仕方がないし、いいわるいもない。どこにいても誰とも折り合いをつけられない「シャープさんフラットさん」は、それでも書き続ける。

自伝的、と言ってあったためか混乱のあとが見られた。それがまたつらかった。自分のことを頭がおかしいとか、自分は狂っていないだろうか、この社会でうまくやっていけているだろうか、と不安に思い乍ら(それを自覚してしまっているのがまたやっかいなのだ)暮らしていくのはとてつもない恐怖と隣り合わせだ。そして多分、それは誰からも理解されない。

それでも、わずかな間でも、心が安らぐ時間と相手があれば。赤坂と煙の最後の姿は、そう願わずにはいられないものだった。

やはりナイロンの役者さんは皆巧い。今回は三宅さんのすごさを改めて思い知った。この役ブラックだと大倉くんなんだよなあ…どうなるだろう。松永さんも、村岡さんも。

うーん、なんだかうまく感想が書けないや。どんなにつらかったことも、時間が経てばいい思い出になる。笑って話せる。それはそうだと信じている。でも今はまだ無理かな。