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2008年07月22日(火)
ひとにたよる

自分で何を書いてるか判らなくなった時は、信頼しているブロガーさんとこの感想を読みに行きます。

■Bobbidaさんの『菊地成孔ダブ・セクステット@渋谷duo music exchange』
「(I've Lost My)Taylor Burton」の終盤迄全く流れが掴めなかった理由が解ったようなー(まあボケーッと聴いてたのもあるが)。そうそう、テンポすら分からなかったんだ、これ。
うちわ、既にウチには2枚あります。昨日は渋谷の街中でこれ使ってるひと見た。こんな形で菊地さんの姿を見ることになろうとは…(笑)

■peatさんの『sisters』
はああ、スッキリした!有難うございますー!
今回の「台詞の洗練度合い、言葉の美しさ」は、本当今迄の長塚作品とは違うと思ったところでした。『LAST SHOW』の時、鴻上さんが「舞台に上がっているものを観ると納得するけど、戯曲だけだとそれが伝わらない部分がある」と言うようなことを言っていた。頷きつつも、長塚くん言うところの「プロレス的なもの」があるからこその舞台だとも思っていて。上演台本があると了解した上で観ている筈の観客が引き込まれる舞台。「ワタシ」の登場シーンでの、観客席に溢れた驚き、笑い、悲鳴が入り交じった声と異様な空気は今でも忘れられない。
今回は、松たか子と言う女優を得たことで「美しい言葉を駆使してもなおプロレス的な舞台が作れる」と長塚くんは思ったのかも知れない。しかし、そこであの言葉を奏でられると言うのは……。正直、長塚くんの書く台詞を美しいとリアルタイムで思ったのは初めてだった。
そしてここで補足しますが、私が感想で「泣いた方が楽なのだ」と書いたのは、役者の表現方法にも繋がる。あのシーンは泣いた方が、雰囲気としては伝わりやすい。しかし松さんはそうしなかった。しっかり台詞を、言葉を伝える方法を選んだ。演出からの指示も有り得るが、これ迄の松さんの舞台での表現方法から考えるに、本人の演技プランだろうと思える。
ハイレベルな脚本をハイレベルな役者が表現する。舞台の上に火花が散るような、なかなか観れない“すごい”作品です、行かれる環境にある方は是非観に行ってください

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と言う訳でかなり『sisters』に持ってかれ、連休はボケボケと過ごす。

■にちようび
初めてバスに乗って上野へ行く。はしゃぎ過ぎて車酔い。『バウハウス・デッサウ展』@東京藝術大学大学美術館を観るも、おえーとなってるので集中出来ず(バカ)。しかし面白かった…建築セクションもよかったが、食器や文房具等のプロダクトものもよかったなあ。帰りに上野公園でねこと遊んだりしてるうち熱中症みたくなる(バカ)

■げつようび
東京ザヴィヌルバッハ VS stim@Shibuya O-NEST。ゴセッキーが「僕のお師匠さんがふたりもいるバンドと対バン出来るなんて、もう!」とかキャーってなってたのが微笑ましかった。しかしstimも格好よかったぞ。6拍子の曲がお気に入り。
はーやっと新編成のTZBが観れました。現在のメンバーは坪口昌恭(key)、三沢泉(per)、numb(elc=リアルタイムエフェクト)、菊地成孔(ts、ss)。5月のスーパーデラックスではVJも入っていたそうですが、これは毎回ではないのかな。
菊地さんは今回アルトは使ってなかった。CDJもなし。その分numbさんがエフェクトでCDJも使ってたような。
坪口さんの配線(Mね)を聴く趣もありますが、percが加わった分踊れると言うか、分かりやすくなったような印象でした。ちゃんと構成がある感じ。いやちゃんとって言うのも失礼な話だな…即興部分が見えやすくなっていると言うか。saxパートがよりハッキリしていた。
こちらでは掴めない共通のリズムをメンバーがそれぞれ刻んでいくうち、その公倍数みたいな部分があるタイミングで見えて来る、その瞬間がたまりません