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2008年03月19日(水)
“presentation of NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET spring'08”

(3月24日付の日記に補足あり)

“presentation of NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET spring'08”@東京キネマ倶楽部

ぐはははは、もはや凄過ぎて笑う。腰が抜けるっちゅうねん。これはやばいなー、やばい。凄過ぎて長くは続かないかも知れない(と縁起でもないことを)。いや勿論、ずっと聴ければそれは嬉しいことだけど。

と、お披露目ツアーなのにもう終わりを心配してしまう程の振り切りっぷりでした。こえー!観れる限り観ておいた方がいいぞこれは。って、それはいつもそうだけど、菊地さんのやることって。

大体あれ(アルバム)をどうライヴで再現するのんと言うところからもう理解不能で、実際ステージを観てこうなるのか!と腰が抜け、最後はMCのおかしさも相俟ってゲラゲラ笑うしかないと言う。2ホーンのハードバップ編成。その場でダブを入れていく手法はKQLDでもそうでしたが、なんつうか…ハード度が違う。

メンバー。
菊地成孔:Ts、類家心平:Tp、坪口昌恭:Pf、鈴木正人:B、本田珠也:Drs、パードン木村:Dub Engineer

KQLDではPA卓だった木村さんがステージ上にいるので、どこらへんでダブをかましているのかがよく見える。2ホーンのユニゾンから始めて、それぞれのソロにバラけていく。しかしそのソロの後ろで動く音がむちゃ算数だったー。1曲間のBPMは基本同じなのか?にしてももうどばどばのポリリズムなので、数小節毎にBPMが変わるように聴こえる。鈴木さんと本田さんのリズム隊は休む暇がない。しかもそれが速い。菊地さん、坪口さん、類家くんはソロ回したりするから休みがあるのね。まあそのソロが吹きまくりの弾きまくりなのですが。リズム隊は休まない。で、そうこうするうちホーンがまたユニゾンに戻ってくる。アタックビシバシ。曲間も短い。終わるとすぐ次のカウント。

坪口さんがピアノの上に置いてた機材て何だろう。その場でピアノのフレーズをサンプリングし乍らピッチやリズムを変えて、それとピアノを組み合わせて演奏したソロはかわいかったよ。音がむにゃむにゃするの。かわいかったのはそこだけかな…あとはもうひたすらハードビターストロング。今回はグランドキャバレーでの演奏で(またいい根城になりそうですな…)、椅子100スタンディング600てとこでしたが、ダンスフロアで狂ったように踊りたいひととエレガンに聴き浸りたいひとどちらもがどどどどーしよー!てなってる感じでした。前半と後半の色も違いましたしね…。それがまた面白かった。

あと面白どころと言えば類家くんが最初のミュート使ったソロのとこでそのミュートをがしょんと落としてあたふたしたとか類家くんがすごくいじられたとか演奏してないプレイヤーはステージ脇にはけるんだけど坪口さんがニヤニヤしてたとかそんなとこでしょうか。

きっと難しいことはbobbidaさんが解りやすく的確に鋭いことを書いてくれるだろう…マイルスとの関連性とか。あとで読みに行こう……楽しみにしております(とここで言う)。

えーと、フェスに出るそうです。ふたつ。まだ発表しちゃならぬと言うことでしたが、なんとなくのヒントは出ましたよ。あれとあれのようです(笑)しかしこれ、フェスのタイム感でやるとどうなるのかな。今日の後半分をどどどっとやるのかな。それは相当だぞ…すごいと思うぞ……。

もうどっかり聴き疲れたのですごいすごいとうわごとを言い乍ら寝ます。ぐうぐう。つうかこれきっと翌日読みなおして「何書いてんだ自分!」と思うに違いない。それでもいいや。とにかくすごかった。