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2007年09月08日(土)
『ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展』『KURT COBAIN About a Son』とか

『ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 ―アリス、あるいは快楽原則』@ラフォーレミュージアム原宿

エヴァが亡くなってからもヤンは精力的。新作『人間椅子』(乱歩のあれですよ)を完成させたようです。その原画を含む200点の作品を一堂に展示する大型企画展。『アリス』も『ファウスト』も『ルナシー』も『悦楽共犯者』も!アニメーション用の原画から、独立した絵画作品、コラージュ迄多種多様。勿論立体も多数。実際に触れることで成立する作品もありました。

エグいーエロいーエグいーと言いつつ皆半笑いで、そしてワクワクした顔で観ている。やっぱり何か、楽しい。どこかでこういうのを見たいと思っているんだろう。「何考えてこんなの創るんだろうね」「どうしてこんなの思い付くんだろうね」と話しつつ、「信じられないこんなの創るなんて」とは思わないんだよね…キメラ的なもの、怪物的なものは、実はとても身近なのではないかと思う。単に目にする機会が減っているだけで、目を凝らせば日常生活の中に転がっているのではないだろうか。

それを普段から見ている、見ることが出来て、作品化出来る。これは出来るひとにしか出来ない。シュヴァンクマイエルの世界は、あのふたりにしか創ることが出来ない。

名前が別々に描かれているものもあったけど、殆どは無署名。ヤンとエヴァの長年の共同制作を目に出来て嬉しくもあり、これからヤンはどんな作品を創るのかなと楽しみでもあり、せつなくもあり。

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■フィーゴたんをアップルストアに
一週間程で帰ってくるとのこと。バックアップとってなくて、「初期化する可能性もありますがいいですか?」と言われて「いいっす」と言ったら笑われた。誓約書にもサインしたし、ギャンブルのりです。今度帰ってきた時フィーゴたんが私のこと忘れてたらせつないが一からやりなおしだ!

■菊地さんのチケットをとりに文化村に
ポスターすごい格好いいのにフライヤーがイケてないよ!(笑)同じ写真使えばいいのに!
日曜日発売の『カリギュラ』徹夜組がすごいことになっていた。文化村徹夜組があんなにいるの初めて見た。とれない訳だ…と言う訳でとれてません。リネさんとれました?

■『たとえ世界が終わっても』トークショウの整理券をとりにユーロに
おーもりくんが出ると言うので。もうなかった。人気者!

そんじゃ何か他の映画観るかねー何やってるかね、とうろっとしたらシネアミューズにカートのポスターが。あ、これいい?とサエキさんをつきあわす。すまん。しかも初日だった…な、なんかすごいファンみたいだ…いや実際そうでしたけどね。過去形か。いや、今でも勿論好きだ。忘れないよ。

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『KURT COBAIN About a Son』@シネアミューズ WEST

当時邦訳されていた唯一の公式バイオ本『病んだ魂』はよく読んだ。その作者、マイケル・アゼラッドの手元に遺された25時間に及ぶインタヴューテープで構成。よって語っているのはカート本人。最後のインタヴューから約1年後にカートは亡くなった。インタヴューではこれからやりたいこと、新しい曲作りやバンドのプラン、将来のことを沢山話している。これを話し終えてから、1994年4月5日の間に何が起こったかは解らない。報道として伝わってきた状況は知っているが、そのさなか、彼の中にどんな思いが芽生えたのか、それは知ることが出来ない。そしてそれが彼の口から語られることはもうない。

“Just I have to keep going.”

なんて言っていたのにな。

ニルヴァーナや周辺バンドの画像はちょっとは出るが、殆どが風景とイメージ映像。カートがこんな風景を目にしていたんだなーと思えるのは楽しいが、眠くもなる(笑)サブポップオフィスが見られたのは嬉しかったな。あとキャピトルの宣伝担当のひとがレイカーズの話に夢中になって、会話についていけなくなって疎外感を感じたって話をしてる時にイギーの「The Passenger」がかかったのに微笑。