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2007年01月17日(水)
ミュージカルと侮るな。ロックと蔑むな。

■ミュージカルと侮るな。ロックと蔑むな。これは東西分断とジェンダー分裂の20世紀末文学と音楽の和合的偉業。ここを過ぎてこそのかなしみの21世紀。しかもここを過ぎねば、かなしみが「愛しみ」と書かれることも知り得ない。
ヘドウィグの稽古が始まったようです。北丸さんは初日にいらっしゃるようです。
全編英語で唄うことに関しては、私はとても楽しみにしているし期待しています。会場はライヴハウスってところにもヒントがあると思う。
スズカツさんは常にチャレンジングな演出家だ。だからこそ常に目が離せず、次の作品がいつでも楽しみなのだ

■『スカー・ティッシュ ―アンソニー・キーディス自伝』アンソニー・キーディス、ラリー・スローマン
原書買ってたんだけど、英文に挫折したまま放置していた。ようやく出ました邦訳版。
どジャンキーが正直に書いたらこうなんですね…いやもう死ななくてよかったよ。でもドラッグ止められてよかったねって話ではないよ。ヤクにハマるとこんなに悲しい、情けない、惨めな目に何度も遭うんだ。
そしてこれからも、このひとはやる時になったらやるんだろうな。止められるひとはいない、きっと。
ある意味暴露本なので読んでて厳しい部分もありますが(しかし予想出来ないことではなかったのでショックではない…)滅多に見せないアンソニーのしっぽをちょっとは掴むことが出来ます。特にリリックの背景について。これは嬉しい。「DEEP KICK」の風景が出て来た時は、ほろっとなった。
これを読んで「格好いい!」と思うひともいるだろう。真似してみようと思うひともいるんじゃないの。でもそのひとがアンソニーと同じ道を歩めるかと言うと、そうではない。運もあるし、体力や体質も関係してくるし。で、運がよかったからと言って、それが幸せなことかと言うと、違う。
でもアンソニーはこうして生きてきたし、これからもそうだろう。そして後悔はしないのだ。
それにしても周囲のひとの根気強さと言うか献身っぷりは驚異的でもあった。やっぱり基本は愛なのね。良くも悪くもだ。
ヨハンナがクレアになっていますね…原書初版ではヨハンナだったそうなので、改名したんでしょうか。ドラッグ問題を相当おおっぴらに書かれているので、それも関係しているかも知れません

■……
こまつ座、また初日延びた……。が、がんばれ現場!それしか言えないよー