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2006年11月14日(火)
『転々』ツアーファイナルの感想なのかこれは

ヒカシュー『転々』ツアーファイナル@STAR PINE'S CAFE

今「非歌手ー」て変換された。うまいこと言いますねこのMac…。

じゅうさんねんぶりにみました。しかもさんじゅっぷんちこくしました。すごいないようだっただけにくやまれるーでもしごとがおわんなかったんだもーん(泣)

と言う訳で?ライヴの内容とは全然関係なさげな話ばかり書く。

・即興メインなんですよ
・ついつい『青木さん家の奥さん』を思い出し…
・『青木さん家の奥さん』と言うのは南河内万歳一座の代表作(なのか?)で、もう何演もされているので今となっては流れも決まりつつあるけれど、場当たりと段取りをちょっと決めて、あとは殆どフリーのお芝居です
・フリーなんで上演時間がどんどん長くなって、劇場側から怒られたりもしていたようです(笑)
・皆の憧れである奥さんに会いたいがために、酒屋の店員が青木さん家の配達表を奪い合っているところ、新入りの若者が「僕が行きたい!」と言い出して、おまっふざけんな新人のくせに!なら特訓だ!といろいろ理不尽な訓練を受ける構成です
・青木さん家の奥さんは出て来ません。ここらへんゴドー待ちとの関連を言及されていましたが、内藤さんがどういうつもりで書いたかは知りません
・で、まあその特訓やらどんなに奥さんがステキかやらが妄想と願望とはかなさやらとごっちゃになって話が進みます
・そこがフリーなんですね
・ちょっと弱味を見せると途端につけこまれたり、自分が考えていたことと全く違う方向に行ってしまい、準備していた台詞が使えずおろおろする役者を見てゲラゲラ笑う怖い芝居です。小道具のおしょうゆの瓶割っちゃって、おしょうゆのいい匂いが劇場中に満ちたまま続けたこともあった(笑・後片付けも芝居になります)
・で、どのヴァージョンだったかなあ…とある役者さん(名前は出さないでおくよ…)が追い詰められて追い詰められて言葉が出なくなっちゃって、真っ白になりかかっていたところ「何か言わんかい!」と責められて「………ペス!」って言ったんですよね
・なんだよペスって
・もう大ウケ
・でも本人は半泣き
・缶コーヒーを握らされ、休憩を与えられました
・しかし、終わってみればここがいちばん印象に残ったんですよね…

・なんかそういうことを思い出しましたよ……
・プレイヤーの技術は勿論高い。でも反射神経をフルに使うだけではない。お互いの手の内は分かっていても、こういうことってあるんだろうなあと
・偶然だけじゃないんだろうなとか
・それに言葉を使うとなると、そこに発音以上の何かを見い出すには?とか
・いや見い出さなくてもいい場合もあるだろうけど

いやー、でもペスって何だったんだろう。と今でも思う(笑)

あと横川さんとスズカツさんのウェアハウスシリーズとか、横川さんがシリーズで続けているTWO OF USのこととかもぼやーっと考えました。どこ迄音楽かとか音を使う表現についてとか。ぼやーっと考えてたけどライヴには集中してましたよ!てか、集中するってあれは。すごく面白かったです。

やらないだろうと思っていた「パイク」や「プヨプヨ」が聴けて嬉しかったなー。