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2004年03月22日(月)
最近読んだ本

読むの遅いんですよ。速いひとうらやましー。

■東京カレンダー 5月号
いきなり反則ですが(笑)
いやね、永瀬正敏さん撮影のチバくんが載ってるって言うから見に行って(しかしあれは…どうなのか…)、ムラジュンの連載でも読もうかなと目次を見たら「鈴木勝秀インタビュー」の文字が!
ギャーーーーーーーーーッッッ
即レジ行。ひっひっひさびさに読むよ単独インタビュー!コラムじゃないし!ちゃんと腰据えて話してるし!写真デカいし!(何故)
うわーーーーーーーーん!!!
写真うつりがよくて(当社比)嬉しいよ!渋めに撮ってくれて有難うカメラマンさん!(涙)
内容については噛み締めてからにします(なら噛み締めてから書けよ…)あ〜いよいよ来週だよ『LYNX』初日!怖いよ〜!
それにしてもスズカツさん。またその服ですか…いや、似合ってるけど。同じの何着も持ってるのかも知れないけど

■『スペインの宇宙食』菊地成孔
昨年発売日に買っておきながら(しっかし即再版されたね!売れてるのか?それとも出版社がそんなに売れんだろーと初版を少なく見積もってたら意外と売れちゃって、慌てて2刷りしたのか?)寝かしてたのをやっとこさ。サイトに掲載されたエッセイから作品リリースに際しての企画書、本・映画のレヴュー、監督論、などなど。神経症発症に際しての自己分析にもなっている(セラピーの過程は当時彼の日記で毎日公開されていた)
もうね、圧倒的に面白いのよ。企画書をこんなに面白く読めるなんてな!殆どサイトに載った時点で読んでたんだけど、やっぱ金払って読んでも面白い。ダメなひとにはダメだろーけどなー(笑)それは菊地さんそのものがそうか、はは。
夥しい固有名詞の羅列が鼻につかないのもすごい。こういうのって余程の筆致力じゃないと嫌味になる。わかんねーで済ますことも出来るが、何だろうそれ?知りたいなあと思わせられる。文体に影響力がある。口調、文節の組み立てが面白いんだよね。色が浮かぶ、音が浮かぶ文体。味も浮かぶ。食べ物の描写がすごい。このひとの書いたもん読んでから自分で文書いてると、結構引っ張られて困ります(笑)
自分は状況によってひとを殺しちゃったり出来るかも、自分は自殺出来ると思う、その際うまくやれる、周りにさとられないように、事故のふりをして死ねる。とか思ってるひとは読んでみるとギョッとすること請け合いです。それでもやりおおせる。と思えるか思えないかが分かれ目。
あと装丁がナイスです。カヴァーも外して、見て、なでまわす楽しさもあるでよー

■『ダーリンは外国人 2』小栗左多里
本屋をうろうろしていたら2が出ていた!国際結婚の現実、文化や言葉の違いからくる驚きだけでなく、トニー本人の面白さにも迫ってきています。住民票の話は私もそう思う。素朴な疑問です。
あと今回、外国のひとも読みやすいように漢字にふりがながふってある。親切〜

■『内なるネコ』ウィリアム・バロウズ
来月reset-Nが『裸のランチ』を舞台化するんですよ。マジっすか!「まさか本当に許可がとれるとは思いませんでした」と本人らも驚いているようで(笑)。観に行く予定なので、久々に読み直してみようかなーと本棚を漁ってたら、こっちが先に出てきたので再読。射殺した妻、若くして死んだ息子、愛人、友人たち…自分のもとを去っていったひとたちが、ネコの姿をして自分の前に現れる。じいさんの弱気な言葉にもとれる、バロウズ晩年のこの作品。ネコ好きにはたまらん本です。
「わたしの子供たちをよろしく。どこに行くにも一緒に連れていって」
山形浩生さんの訳がまたよくてなあ。このひとの文体も面白い。結構ねえ、このひとと菊地さんのファンって被ってると思うんだよなー(笑)
それにしてもどうやるんだ『裸のランチ』。いろんな意味で楽しみ。