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2003年03月28日(金)
『イングリッシュ・ペイシェント』

レイフ・ファインズ祭り中。『スパイダー』前夜祭として観ましたよ!いやほんっとこのひと今迄縁がなくて…何故だ!キャリアも多彩なので何から観ていいか判らない。どれから…と悩んだあげく、王道のこれをレンタルしてみました。レンタル店のジャンル分けが“大河ロマン”になってました…うう、縁がない訳だ…。

公開当時「これってどんな話?」と姉に訊いたところ「イギリス人の患者の話よ!」と言われたんですが。まんまやん。で、粗筋から勝手に思い込んでたストーリーってのが、「乗ってた飛行機を撃ち落とされて運ばれてきたイギリス人の患者が記憶をなくしていて、看護婦と恋に落ちるんだけど実は患者には奥さんがいたのだった!記憶が戻った患者は苦悩する!」と言うものでした。で、観てみたら、9割は間違ってました。6年近くもこんな思いこみをしていたのか…(アホ)

この作品がオスカーをごっそり獲った時のことはよく憶えていて(授賞式は毎年観る)助演賞をとったジュリエット・ビノシュが「私がとるなんて!他にも素晴らしい方がいるのに!」とかスピーチして、それを見たおすぎが「何を言ってんのよわざとらしい!キー!」とかなってたんですが(笑)ビノシュはよかったですよ。いやこの年同部門にノミネートされた女優さんがたもよかったんでしょうが勿論。つうか私ビノシュ好きなんですよね…今回も「愛したひとは皆死ぬ」って言う業を背負った看護婦が、苦しみつつも前向きに生きていく感じがけなげでした。

ウィレム・デフォーもあのビックリ目が怖くてね…でもいいひとだったね…ん?いいひとって言うのか?このひとこういう重たい話をやりつつスパイダーマンのゴブリンとかもやっちゃうところが好きだなー。と言うか、このひと観たのゴブリン以来だったので、出て来た時に「あ、ゴブリン!」とか思ってしまいました。すみません…。

いやでもね、あのですね、わたくしかつてファインズのような整った英国紳士〜ってな殿方にひっかかったことがないのですよ。なんである意味これ、改めて「ええと、レイフ・ファインズってどんな容貌のひとだっけ?なんで私このひとが気になるんだっけ?」って確認の意味もあって観たんですよ。が!が!半分近く特殊メイクで顔が!飛行機落ちたから火傷で…(泣)顔がわかりません!いやでも2時間半だったから、1時間くらいはそうなる前の顔も拝めましたけども。

で、その顔が映る時なんでだろうなんでだろうと思いつつ観ていた訳ですが(そういう観方ってどうなの…)なんとなく判ったのがこのひとも捨て犬目をするひとだ!って言うことで。大柄なのに上目遣いするんですよ!ぎゃ〜そんな目で見るな〜置いていけん!拾って帰る!とかなりますよ。あと地顔が固い、と言うか表情があまり変わらないんだけど(それは役柄もあるだろうが)その表情がちょっとだけ崩れる笑顔がいいね!はにかみっぷりがね!…と、ファインズ鑑賞録になってます。映画の話はどうした。

作品は切なくてしんみりでした。これも第二次世界大戦時の話だったのね…。しかしこれのファインズさんはちょっと粘着で怖かったですよ。そんな目で人妻を見るな!そら揺らぐって人妻も!「お前は俺のものだ〜」ってあんたさっき「所有するのもされるのも嫌い」て言うたやん!って言う。でも最後はね…(涙)あとやっぱりこのひと綺麗だわ。盛装もビシッと決まるし。品があります。

しかしこれ映画館で観たかったな、今更ですが。砂漠の空撮シーンとかすっごい綺麗だったし。大きい画面で観たかった…ファインズ特集とか、どっかやってくれませんかね。早稲田松竹とかで(指名)