初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2002年11月30日(土)
『ゴールデンウィークエンド』

『ゴールデンウィークエンド』@ヴィータホール


『第12回TAMA CINEMA FORUM』プログラム内の『第3回TAMA NEW WAVEコンペティション』に、大森南朋くん出演作品がノミネート、聖蹟桜ヶ丘まで観に行く。

山田英治監督のこの作品、『春眠り世田谷』に続く“三十路青春ロードムービー・世田谷三部作”の第2弾だそう。シリーズものではありますが、続編と言う訳ではなく、配役も違っていました。

第1弾ともタメはれるダメ男の話で、子供も生まれたのにその母親とはまだ籍を入れておらず、出産の為実家に帰った彼女の留守中に合コンしたりしてるダメっぷり。友達が気になってた女の子が数年前住んでたアパートに行って、夜中にピンポンダッシュしてその部屋の住人(もうその女の子は引っ越してたのさ…)に説教喰らうダメっぷり。しかもその住人は歳下で、ちゃんと子供の運動会に出て親子リレーやってきたって言うしっかりさんで、ますます主人公たちのダメっぷりが露に。彼女が実家から帰ってくるゴールデンウィーク最後の日までに、こいつらどうなっちゃうの?な長い長い休日。

ダメ!ダメ!丸出駄目男〜!おまいら30過ぎて何やっとんねん!と同世代ゆえにツッコミも入れたくなりますが、その帰り道にかわいいバンビのぬいぐるみを見付けて衝動買い、「名前はエディにしよう☆」なんて思ってる自分にそんな説教たれる資格はありまへん。イタいイタいイタい!それに携帯の留守電に赤ちゃんの泣き声入れるような女はイヤです!怖いです!男も女もイタいです!私もしっかりしなきゃ!と何故か反面教師。

主役は監督でもある山田さんだったんだけど、これがウマくてビックリした(失礼)どこまでが地?と思ったり。27時間で順撮りしたそうなんですが、シーンによってはエチュードそのまま使ったのかなと思うような自然な台詞のやりとりもあり、これはかなり面白かったです。細かい拘りも随所にあり、笑わせてもらいました。赤青黄とか、ゾンビTシャツとか、金八先生とか。あのシーンで「いやそこは中島みゆき…」とツッコミ入れたひとは同世代(笑)

大森くんは主人公の友人・ユウ役。いちばんオイシイとこ持っていきましたね…(笑)ナンパした藤井かほりさん(!)と車内でラヴ握り、トイレを借りるふりして部屋へゴー!友達待たせたまま出てこない。うわあんた最低(笑)モテ部です。いやあ、格好よかったですよ。格好よかったですとも。

この映画祭、すっごくプログラムも充実してました。あと会場の設計も面白くてキレイ、これが公民館って…いいとこだな聖蹟桜ヶ丘。駅周辺のショップ群も充実しており、結構小銭を落として帰ってきました(笑)思うツボ。