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2002年03月16日(土)
ICC三昧

『メタファーとしての医学 芸術と医学展』@NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
『JAM:東京―ロンドン』@東京オペラシティアートギャラリー
ローランド・ブレナー+高島陽子『ENDSVILLE』@NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
『行為と相即するデザイン』展@NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

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ICCはいっぺんにいろんなもんが観られるので面白い。しかしあんまり観るもんがあるので時間が足りず、今回は寺田コレクションに行くのは諦めた。


refちんに招待券を頂いた芸術と医学展。機能美は見た目の美しさにも繋がるもので、こういう展覧会もっとあってもいいのにな。単純に機材を提供してくれる企業が少ない、金がかかると言う障壁もいろいろあるようですが。ちっちゃい頃近所に廃業した病院があって、忍び込んだら機材ほっぽらかしになっていたので注射針とか貰って帰ってたりしましたが(今考えると結構怖い…なんでほっぽらかしになってたんだ?)コドモ的にもああ言う機材って憧れちゃうんだよねー。単純に樹脂とかガラスとか綺麗だし。

医療ものと言うと、個人的にまず思い浮かぶのが飴屋法水さんのM.M.M.〜テクノクラートプロジェクトなんですが。その頃からずっと活動をしているもとみやかをるさんの作品はファンシーな感じでかわいらしかった。井上リサさんの、外科器機をゴム手袋越しに触れる『Doctor's Hand 2002-1』が面白かった。器機が置いてあるケースの下にはカメラがあって、離れた場所にそれを映すモニタがある。遠隔治療を模したものだろう。CMでもやってるけど、こういうのって近い将来実現するものなんだろうな。『リンゲルの海』シリーズも綺麗でした。


JAM展は出展者43名。しまったもっと時間に余裕持ってくればよかった…。ぎゅうぎゅうじゃー、混み混みじゃー、時間足りないんじゃー。入口入ったらいきなり谷田一郎さんと田中秀幸さんなんだもの、その時点でもう順路が詰まっている(笑)しかも映像作品が膨大。一連のラフォーレCMやら電気グルーヴ、GTSのヴィデオクリップやらショートフィルム(プリンストンガもあったよ)やら…1プログラム何分あったんだろう?1時間近く観ていた(と思う)んだけどいつまで経っても1周せずタイムアップ(泣)。谷田さんの『暮らしの手錠』シリーズが不気味な笑いを呼んでました。

奈良美智さんのコワカワイイ作品群をニヤニヤ観ていたら、レディオヘッドの「ピラミッド・ソング」が聴こえてくる。なんだなんだ?と裏に回ると、シャイノーラディレクションのヴィデオクリップ作品でした。ここも凄いひとだかり。アンクルのものもあった。

ポストペット・モモファミリーとの記念撮影やグッズ売り場もあって(ファイナルホームもギャラリー外のショップで販売していた)、展覧会特有の「静かに観らんかい!そっと触らんかい!いや触んな!」的な威圧感がないのも楽しいもんです。遊園地とかゲーセンみたい。GW迄やってるそうなんでまた行きたいな。


ICCの常設作品はリニューアルされていて、三上晴子さんの無音室を結局体験出来なかったのが残念。いつ行っても外国巡回中で作品なかったんだもんよー(泣)。ジャグラーが残っていたのは嬉しかったな。新しいものでは、深澤直人さんの空に電話をかける『Personal Skies』と『魂の残る椅子』のセットが面白かった。椅子に腰掛けて、机上の電話をとる。電話のモニタにはいろんな空の名前リストが点滅している。観たい空の番号をプッシュすると、その空が上方スクリーンにゆっくりと映し出されると言う仕組み。で、席をたってもしばらくは、センサーがついていた椅子に座っていたひとの痕跡(着ていた服の柄とか皺とか)が残る。飽きなくて結構居座ってしまった。

初台ってICCと新国立劇場以外の用途で行ったことがないのだけど、周辺うろうろすると何かあるのかな。オペラシティを出ると、ファミレスくらいしかゆっくり出来るとこがないような…新宿にすぐ出られるし。いつも時間に余裕を持って来ようとしてるけど、オペラシティ内で遊ぶうちに時間がなくなる、うーむ。次に行くのは『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』かな。こ、今度こそ時間に余裕を…。