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2001年12月14日(金)
『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』

毎年恒例、青山円形劇場のクリスマスレパートリーとも言えるこの『ア・ラ・カルト』も、今年で13回目だそうです。白井晃さん扮するペギー富岡さんに言わせれば「不吉ですわね、おほほほほおほお!」てなとこですが(笑)。ショートストーリーとジャズ、シャンソンのスタンダードカヴァーが生演奏で聴ける贅沢さ、幕間にはワインサービスもあるステキな一夜。

初めて観るひとは勿論、毎年観にくるひとにも面白い配慮がしてあって、基本的には毎年同じ登場人物たちがちょっとずつ歳をとっていたりする所が微笑ましい。初めて観た時にはまだ小学生そこそこだった女の子が、今ではもうすぐ中学生くらいかな?そのコの名前が今回はじめてアンナだとわかったり。タカハシとノリコさんのカップルは未だに結婚出来ないでいたり。もう何年プロポーズしてる?(笑)今年はついに具体的な式の日取りまで決まりましたが、あのふたりなのでどうなる事やら…。

ペギーさんのショウは、本人自分の美背を自覚したようで今年はもう背中バックリのドレス!いや〜ホント綺麗だわ…去年アンケートに「ペギーさんの背中が美しくてビックリしました」と書いた憶えがあるのだけど、そう書いたひとがかなりいたと見た(笑)白井さんエステとか行ってます?この日はいつにもまして物凄い数の花束攻撃に遭っており、本人も困惑しておりました。

高泉淳子さんは毎回パワフルで、3時間弱の中で小学生から見習いギャルソン、流しのギター弾き、妙齢の独身女性、患者のカルテをもとにディナーのお誘いの手紙を出してしまう耳鼻科の受付嬢、ヨレヨレの老婦人迄演じてしまうあなたは北島マヤですか状態。カクテルドレスでシャンソンを唄うとドッキリ、キュートなお色気。陰山泰さんも濃いーキャラと、ギャルソンパンツが似合いすぎの柳腰で客に迫ります。今回メイクした姿がデイヴ・ナヴァロに似てました(笑)。タカハシとの長年の付き合いの間に何か熱いものも生まれつつあり、今後の展開も見逃せませんうふふ。

今回のヴィジター大谷亮介さんは、オープニング、コックの格好で出てきたのでそんな話があるかと思ったらありませんでした。着たかっただけ?(笑)ウクレレの腕も披露してくれました。最近のヴィジターは、ストーリー構成からかなり深入りしてくれているみたいで面白い。

中西俊博さんをバンマスに据えたカルテットも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。そうそう、二幕目序盤のお客をステージにあげてワインとポラをサービスするコーナーでは、初演でフルートを演奏しており、この日はお客でいらしていた高桑さんが客席から引っ張り出されていました。高泉さんも白井さんも旧友に会ったかのような笑顔。『オケピ!』の(本当の)オケピで演奏していたとの事。この日は小林隆さんもいらしていて、高泉さん曰く「今日は『オケピ!』人脈が多い(笑)」。白井さんも出演していたからね。

ああ今年も楽しかった、安心して年が越せますよ。来年も楽しみ!