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■ 秋の雨の夜。
だめだね。 足りないところばかりを 数えるようになってしまう。
帰り際、 あなたがちゃんと、キスしてくれる、 それはとても、幸せなことのはずなのに。
一緒にいる間は ずっと、手を繋いでいてくれる、 それはとても、幸せなことのはずなのに。
夜ご飯がおいしかった話を、 あたしの前で そんな無邪気にしないでほしい。
動物園に行った話も 聞きたくなんて無い。
ほんとうは、ね。
でも笑って答える。 顔色ひとつ、変えずに。
いつの間にか、身に付いた。 二十歳の頃とは、 あたしも、変わってしまった。
ほんとは。 独占心だって人並みにはあって いつもずっと一緒にいたくて
あたしだって休日に 一緒に歩きたいよ。ほんとうは。
そんなことをあたしが思ってるなんて あなたは知らないだろうし、 あたしも、見せないけど。
時々、苦しくなる。 特にこんな、 雨の日の、別れ際は。
あたしたちの出逢いって 運命じゃないのかなあー。
運命だと信じてるけど。 でも、やっぱり、寂しいね。
この寂しいって感情にだけは どーにもこーにも 勝てそうにない。
2007年10月02日(火)
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