Movin'on without you
mako



 埋めてくれたのかもしれない。

同期の中で
同じ志を持つ人間と出会えなかったあたしは
実はもの凄く、孤独だった。

初めて、
同じ志を持って走っていける。
目標じゃなくて一緒に走って行けるかもしれない。
そんな風に思えた人が彼だった。

あたしには、目標とする人はいたけれど
走り方もわからなくて
一緒に走ってくれる人もいなくて
いつまでもその人は遠くて

たぶん、実は、
すごく、孤独だった。

だからあたしは、
彼に出会えて嬉しかったのかな。



好きになったのは
覚えている限りでは今年の10月だと思う。
とある場所でプレゼンをすることになったあたし。
それを見ていた彼。
終了後、上司と一緒に飲みに言った。

「makoのプレゼンが俺は好きだ」
って。そう褒められたことをもの凄く覚えているから。
だから、多分にそれがきっかけだったんだろう。

自分が憧れている人から、
少しだけ褒められた瞬間。
認めてもらえた瞬間。

すごく、嬉しかったんだよ。あたし。

たぶん、始まったのはその時だよね。


でも、どうこうする気は勿論無くて
同士で在りたかったし、
そう在るべきだと思ってたし。

認められていたかった。
その気持ちはずっとあったけど。

その夜、飲みにいって
あたしは彼から目が離せなかったから
彼が、自分の住む街に帰ってしまうのがとても寂しかったから

もう好きだったのは知ってるけど。
でも、その、
誰かを好きになるっていうひさしぶりに訪れた感情を
楽しむだけの余裕はあったんだよ。今、思えば。


綺麗な文章に、できないや。

2005年12月02日(金)
初日 最新 目次 掲示板


↑エンピツ投票ボタン

↑「my追加」ボタン