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■ いまだからわかること。
あたしは今日も情緒不安定なのだけども でも怖くてピアスすらあけられないくらいの そんな程度の心の痛みで
今朝新聞を読みながら 苦しいって思う自分が なんだかもの凄く傲慢に思えてきた。
あたしが望まなくたって 世界は今日も回るし 明日も同じように回るのだけれども
あたしのいまのこの気持ちは あたしが望んでこうなっただけのことで それを自分で選んだくせに 苦しがってる自分が傲慢で滑稽で笑えた。
こういうときに 苦しいって単語を使っちゃだめだね。
あたしはずっと人から嫌われることが怖くて だから八方美人だったと思う。
少し物心がついたはたちくらいのころから 八方美人、と言われるのを厭わなくなり 今の友人たちと、 今の恋人と今あたしがいる空間、に出会って以来 八方美人という単語が程遠いくらいに 好き嫌いがはっきりした女になったけれども。
八方美人といわれるのは嫌がるくせに 八方美人にもなりきれない時代があった。
とにかく、人から嫌われるのが怖かった。 いい子でいたかった。
ぜんぜん、いい子じゃないくせに。
いかせんがあたしを救ってくれて いかせんがあたしを変えてくれて
もの凄く生きるのが楽になったよ。
いまなら簡単にわかるようなことでも わからなかったことがいくつもある。
いま、わらっちゃうようなことでも わらえなかったことがいくつもある。
若いってそういうことで だから、いまはわらっちゃうようなことばなんだけど あの瞬間のあたしには、神様のくれることばに思えた。
あの瞬間のあたしには あなたのことばはいつも正しくて
あなたは強くておとなで後ろを振り返らない とても、かっこいいひとだった。
いかせんはいつもこの世にひとりで、 あのときのいかせんと今のいかせんが違うわけじゃなくて あの人が変わったわけでもなくて
あたしがおとなになって きっと凄いスピードでおとなになって
こどもから、おとなになって
その過程にいつもいた。 あなたが、いつもいつもいた。 あたしの中に、いないことは皆無なくらいに。
だから、あなたを否定できないことは あたりまえのことなのかもしれない。
あなたが神様じゃないことも あなたが聖人じゃないことも あなたがじつは、 ただの普通の大人で、普通の男だったってことも、
いまはわかるけど いまだからわかるけど、
わかった今でも、好きだと思う。
2004年02月24日(火)
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