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■ 生まれる前からたぶん好きだった。
あたしは、 「彼」のことを忘れているはずでした。
忘れようとしていたし だからずっと逢ってなかったし あたしは恋人と仲良しだったし 今も無論、仲良しではあるんだけれど
このまま、会わなくなることで あたしは、忘れていくはずでした。
だけど、もう自分ではわかっていて どんなに今の恋人を一生大切にする自信があっても 経験の中で、あの人だけは特別だってことを 知ってて、公言してて でもそれはあくまで「過去」の話であって だからあたしがいかせんのことを話すときはいつも
――――あんなに人を好きになれる季節は もう一生ありえない 絶対に。
だって本当にそう思っていたから。 あたしはこの先恋人を大切にしていくけど でもあんなに強烈な感情を覚えることは 絶対ぜったい無いって言い切れたから。
それだけ、大好きだった。本当に。
だからね、思ってた。 もし、大切な人を裏切ることがあるとすれば それは、いかせんとの間でしか有り得ないって。
解って・・たの。
それだけは、「特別」だった。 あのひとだけは、「特別」だった。
自分のこころの中で、出してしまっていた結論。 どんなに最低な人だったとしても あたしはなんでだろう。 なぜか、惹かれてしまう。 自分でも、もう、なんでなのか解らないんだ。
まるで、あたしのDNAが あのひとを呼ぶかのように
本能でたぶん、好き。 生まれる前から決められていたかのように、惹かれる。 苦しいくらいに。
もうどうなってもいいと思うくらいに。
明日、もし死を迎えるとしたら あたしは迷いなく、あの人といたい。
生きていくことがしんどいことなんだって ひさしぶりに思いました。
感情ってものがなくなればいいのにって ひさしぶりに思いました。
あのひとの全てが 手に入ればいいのに。
あのひとがあたしだけを 見てくれたら 他にはなにも要らない。
ほんとうに、何も要らないから。
2004年02月12日(木)
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