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■ ゆーすけ。その4。
ゆーすけに告白はしないって決めてた。 彼も私と同じで、追いかける恋愛しかできない人だから。 自分から思いを伝えた時点で、私の負けだと思ってた。
恋愛は勝負事じゃないんだけどね。 でもゆーすけとの恋愛は勝負事だった気がする。 私の中で。ゆーすけに負けないように必死だった。 奴のほうがどう考えても恋愛を知ってたから。
でも負けたくなかったのは、ゆーすけがほしかったからだよ。 あたしに惚れてほしかった。 私はとっくにゆーすけにほれてて。気持ち持ってかれてて。 だからおんなしくらいほれてほしかったの。 ほんとは、ずっと一緒にいたかった。
いつだったかゆーすけがした、「忘れられない女」の話。 それは、彼が昔、失った女性の話だった。 ゆーすけは、手に入らないものを求めつづける人。 わかってて、でも言っちゃった。「好き」って。 言いたいきもちに、私が負けた。 彼は言った。「もうちょっと1人でいたいから」
いつもそばにいたいと思わせられる女には、なれなかった。 ゆーすけのなかで、あたしはその他大勢と変わりはなくて。 ちょこっとだけ泣いたよ。悲し涙と、悔し涙と。
最後にせいいっぱいの反抗のセリフ。 「私なら全部許すのに」 ゆーすけ苦笑してた。私も馬鹿な事を言ったもんだねえ(笑)
でもほんとにゆるしたのにな。
それ以来、ゆーすけとはただの一度も連絡をとってません。 恋が終わってしまったわけではなく、 相変わらず、わたしはゆーすけが好きだけど。 でも「恋愛」っていうゲームは終わってしまったんだと思う。 これ以上は、嫌われるのが怖くて踏み込めない。
今でも会いたい気持ちはかわってないのに。
2001年10月05日(金)
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