違い
いつも通りの、忙しい一日。
お昼を食べる時間もなく仕事をしていたら、 案の定4時になっていて、空腹は絶頂。
『・・・お腹空いた』 オフィスに来たDさんにそう言うと、 Dさんは「何食べる?」と、当たり前であるかのような答え。
「一番簡単なのは・・・」 『パスタ?Fに行く??』 「だね」
私達が何度も通っているパスタ専門店に行くことにして、 Dさんの車で目的地までドライブ。
助手席に座るにも少しだけいつもと気分が違ったけど、 努めてそんなことには気付かない振りをした。 車を降りてからパスタ屋まで歩く時も 何となくいつもの様に腕を組んだり腰に手を回したりするのではなく 自然といつもより少し距離を開けて歩いていて 何だかその様子が変だな、と自分でも分かっているのに どうやって「元通り」になればいいのか分からず戸惑った。
意を決して、話の拍子にDさんの二の腕に腕を回してみたけれど 何となくその様子もぎこちなくて、 人の態度って気持ち一つでこんなに違うのか、と改めて思ったり。
パスタ屋では、いつも通りのオーダーでいつも通りの食事と会話。 2日前に振られたことなんてお互いスッパリ忘れたかのような態度で、 それが逆に心地よかった。
野球の話になって、 『そういえばBが野球に行くって言ってたよね、今週末だっけ?』 「でもBはキャンプに行くんだよ」 『え、休みの申請してなかった?』 「でもBはキャンプに行くんだよ」 『あれ、お昼にそんな話してなかったっけ?』 「でもBはキャンプに行くんだよ」 『・・・って、何で同じこと連呼するのww』 「ははw」
同じことを何度も繰り返すDさんがとても子供っぽくておかしかった。 こんな一面もあるのか、と思うと、ますます好きになりそう。
『そういえば金曜日の野球、実現しそう?』 「そうだね。実現すると思う」 『そっか・・・私、行ってもいい?』 「ああ、もし誰か他にチケットを受け取るに相応しい人がいなければね」 『え?・・・他に相応しい人なんて居ないと思うけどなぁ・・・』 私がしょんぼりした顔でそう言うと 「元々俺達二人で行こうと思ってたよ」と、Dさん。 "us"という言葉の響きが妙に嬉しかった。
お店を出る頃には元の私達に戻ったかのような空気が流れてて Dさんが自然と私の腰に手を回して身体を引き寄せるのも、 なんとなくすんなり受け入れられた。
告白して私達の関係が変わったのか、と思うと疑問だけれど きっと、私の気持ちを彼が知っているという事実が一番の違いかも。
少なくとも、私はもう自分の気持ちを隠したりすることは無いのだから 多少開き直って好きに出来るという利点はある・・・ような気がする。
2007年05月31日(木)
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