Lost
朝、出社してすぐにDさんから電話が来た。
珍しいな、と思っていたら、 「良いニュースと悪いニュースがあるんだけど」と、Dさん。 『なあに?』 「野球、今週の金曜じゃなくて来週の金曜だった」 『えー・・・』 せっかく野球のために厚着してきたのに。 私が相当がっかりした声を出したみたいで、 「・・・でも、その分違う楽しみを探せばいいでしょ」 と、Dさんから代わりのお誘いが。
代わりに今日もどこかに出かけられるなら、それも良いかも。
今日がお給料の閉め日だったので、朝から少し忙しかったけれど 何とかそれも終わって、やっと一息つけた。
「Jの言ってた店に行こうか?」と、Dさん。 『良いね』と、私。
風が強くて歩くのは少し寒かったけれど、二人で10分ほど歩いて 何とか店を見つけることが出来た。
中に入ると、薄暗くて何となく良い雰囲気。 Jはジャズの生演奏があると教えてくれたけど、今日はDJみたいだった。 ・・・残念。
Jさんはスコッチを頼み、「何飲む?」と聞くので 『フルーティーで泡があるもの』と答えたら 「・・・ミモザ?」と、Dさん。 シャンパンとオレンジジュース。ま、悪くない。 こんな風に、私のアバウトなオーダーに答えてくれるところが好き。
窓側のテーブル席について、二人で映画の話。 サントリーのウイスキーの話をDさんが急にし始めるから、 『ちょっと待って。どうして知ってるの?』と聞いたら 「だって「Lost in Translation」に出てくるでしょ?俺映画見たもん」だって。 昨日はパスタ屋さんの帰り道に葛飾北斎の話になって 『何で知ってるの!?』と聞いたら 「俺美術専攻だったもん」と、Dさん。 日本の文化に詳しいところも好き。
もう一軒、違うバーに行こうとして、途中で目に付いたホテルのロビーで ソファに腰掛けてまた少しお喋り。 こんなに楽しいのに、それでも彼女にはなれないんだよね。。 何だかなぁ。 ま、この件に関してはもうこれ以上考えないようにするだけだけど。
Dさんが昔行ったことがあって好きだ、というバーに入ったら 昔とはすっかり様子が変わってしまっていたらしく、 Dさんが少しガッカリしていたのが見て取れた。 『違うところに行こうか?Tonga Room?』と聞いたら 「実は、少しお腹空いてるんだよね」と言うので 『何食べたい?』と聞いたら 「ラーメン・・・」だって。 そう言えば同じ通りにラーメン屋さんがあったな、と思い出して そこに二人で行くことにした。
評判は聞いていたけれど、初めて行くお店だったので Dさんが気に入るかどうか少し心配だったんだけど、 お店の感じがすごく日本っぽくてDさんはそこが気に入ったみたい。
「何食べるの?」と聞かれて 『あまりお腹空いてないからラーメンかなぁ』 と答えたら、 「俺の分は?」とDさんが言うからびっくりした。 『俺の分?』その言い方がおかしくて笑ってしまった。 つまり、私にミニラーメンとミニ丼のセットを頼んでシェアしろ、と。 『分かった、じゃあミニサーモン丼も頼むよ・・・w』 Dさんの子供っぽいしぐさに負けて、結局シェアすることに。
お店の中は日本語が飛び交っていて、お店で流れている曲も 10年以上前に流行ったチャゲアスの曲だったりして、 本当に日本にいるような錯覚さえ起こすほどだった。 目の前にDさんが居なかったら、日本に居たって思っても不思議じゃない。
案の定、お店から出て外を歩いたら急に英語ばかりが聴こえてきて、 『ああ、この感覚。映画みたい!』と言ったらDさんが笑った。
2007年06月01日(金)
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