前潟都窪の日記

2004年10月05日(火) 旅のノウハウ21・・すりの手口��

1998年秋、夫婦でアルゼンチン、ブラジルへ旅行したときベノスアイレスで危なく古典的な手口でスリの被害に遇うところであった。
当日早めに市内観光を終えて、夕方から始まるタンゴショーにはかなりの自由時間があった。ホテルの部屋で疲れをとるのもいいが、折角遠い国へ来たのだから市内を探索しようということで、地図を片手に二人でキョロキョロ市内を散歩していた。折からジャカランタの花が咲いている季節で歩道にはジャカランタの並木が大きな日陰を作っており、小鳥達が沢山飛び交っていた。並木道を歩いていると頭上から何か鳥の糞のようなものが落ちてきて上着に付着したような気がした。手で触ってみると黄色い糞のようなものがついている。「鳥にやられた」と言って上の方を眺めていると家内が「まあ随分派手に鳥の糞を落とされたものですね」というのが聞こえた。するとそこへ通りかかりの若い現地人の女性がティッシュペーパーを持って上着を脱ぎなさいこれで拭いてあげようという手真似でにこにこしながら近づいてきた。同時に若い男がいずこからか同じように近づいてきて上の方の小鳥を指さしている。
このとき咄嗟に自分が置かれている状況に気がついた。先程手に付いた物体を嗅いでみるとマスタードの臭いがするではないか。「スリだ。相手にせず逃げよう。No Thank You」と叫んで家内ともども彼等から逃れ、何事もなく終わった。ホテルに帰って上着を確かめてみると袈裟懸けに太刀で切られたかの如く黄色いマスタードの線が一条付いていた。物陰に隠れていた男に水鉄砲で狙われたのである。地図を片手にキョロキョロしながら不用心な姿で歩いていたから、格好な獲物として付けられていたのであろう。丁度小鳥が沢山いるところを見計らって水鉄砲の洗礼を受けたということである。


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