| 2004年08月13日(金) |
【車社会の西海岸とグランドキャニオン・・アメリカ�◆� |
サンディエゴ市は人口116万人で全米6位、西海岸ではロスアンゼルスに次いで2位である。ここはアメリカ西海岸では気候条件が一番良い場所で、花の栽培が行われている。気温は夏24度冬17度で湿気が少ないというから住んでみたい魅力ある街の一つである。第11艦隊の根拠地でもある。コソボ紛争で出動しているのか艦船の数は非常に少なかった。
ここへ来る途中、ロスアンゼルス市は丁度出勤時間帯であったが市内を歩いている人は皆無で道路が車の洪水であった。まさに車社会である。
車社会であるということが幾つかの風俗にも現れる。一つは通勤のために街中を歩かないからお洒落をする必要がなく、ブランド品を携行する必要がない。また仕事が終わってからは自宅へ直帰するので、帰路同僚や友人と一杯飲んで付き合うという習慣もないから飲み屋がない。
通勤時の車の混雑を緩和するため、車の相乗りを奨励する目的で2人以上乗っている車の優先道路がカープールレーンと称して設けられていてスイスイ流れている。しかしこのレーンの取締りは厳しく一人乗りの車が進入してくるとペナルテイーを5000ドル取られるという。片道八車線の高速道路を一杯に走行する自動車の群れは実に壮観である。
アメリカ人は土地や家に対する執着は薄く、気楽に住居を売り払い、住環境のよい場所へ移住する。土地の広さが値段を決めるのではなく環境が値段を決めるということである。例えば洗濯物を窓際へ干したり屋外で干すような人が住む所や庭の手入れをしない人が住みだした所は地理的条件が良くても値段が下がるという。
サンディエゴを後に、国境を歩いて越えてメキシコ領ティファノに入った。アメリカからの出国には審査手続きは不要だが、反対にメキシコから入国するときには不法入国の厳しいチェックがなされる。物価の安いメキシコへはアメリカから買い物に出掛ける人が多く、逆に好景気のアメリカへは仕事を求めて越境するメキシコ人が多い。そこで不法入国者のチェックが厳しいのだそうである。それでも不法入国で一日に900 人の逮捕者がでるというから国境を境とした経済格差の大きさがよく判る。
ティファノで乗った黄色のバスは相当の年代物で窓ガラスなどはひびのはいっている所もあったが座席のシートカバーだけは新品で綺麗だった。連れていかれたレストランでのタコス料理は食べられない人が多かったようだがテキーラベースのマルガリータだけは口あたりが良くお代わりをする人もいて好評であった。マリアッチを演奏する楽団がきて演奏した。それにしても道端の行商人の掛け値のでたらめさ加減はひどいものだ。最初50ドルだった銀の首飾りが三本10ドルまでに値下がりするのである。
サンフランシスコに到着して直ちに名物のケーブルカーに乗って終点のフィッシャーマンズウォーフ まで行った。
それからアルカトラス島
へ遊覧船で渡り監獄の跡 を見学した。アルカポネもここへ収監されていた。前回に来たときにはこの島の一般公開は行われていなかったと思う。
ゴールデンゲイト
翌朝早く出発してヨセミテ公園へ向かった。空はどこまでも青く、雲ひとつなく爽やかな空気である。ベイブリッジを渡り、ラッシュ時の車の流れを眺めながら走行する。サンフランシスコのラッシュは三段階に分かれる。ニューヨークとの時差が三時間あるから、ここでの朝は早い。先ず株式関係の人のラッシュが六時頃始まりこれに二時間ほど遅れて一般通勤者や学生群のラッシュ、これにやや遅れて商店主等の自営業者のラッシュというわけである。従ってここでは夕方のラッシュアワーも二時頃から始まる。
やがて風力発電機の風車 が山の上に林の如く設置されている地帯を通り抜けた。一万七千基の風車が設置されており、サンフランシスコ市一年分の電気が発電されているという。ちょっと変わった光景で日本では見ることが出来ない。暫くいくと農園地帯で果物の栽培が多い。いちご摘みの労働者の労賃が時給で6ドル80セントで、全カルフォルニアにいちご摘み労働者は一万七千人いるという。この国の農業は分業制になっていて種を撒く会社、耕す会社、収穫をする労働者というようになっていて、メキシコからの出稼ぎ労働者が多い。ところが経済格差があるものだから彼らはそのまま住み着いてしまうので政府としては頭の痛いところである。流入を規制してしまうと米国農業がたちいかなくなるのである。
ヨセミテとはインディアン語で灰色熊という意味である。ここには年間300万人が観光に訪れるそうだ。樹齢二千年のセコニアの木が枯れるので電気自動車での観光を検討中であるという。
広大な公園の山中を走行中、山火事にあった一角を通り過ぎた。相当広範囲に焼け焦げた立木が並んでいた。この山火事の時には延焼防止対策だけで消火活動は一切せず、自然鎮火に任せたという。いかにも広大な国土を保有しているアメリカならではのおおらかな発想だと感心した。
切り立った断崖エルキャプテン、ハーフードームや女性的な滝ブライダルフォール、雄大かつ豪快な滝ヨセミテフォール 等を見学。コヨーテを見ることもできた。高原のせいかとても涼しく空気が爽やかである。それに木々が芽を一斉に吹き出し緑が濃淡さまざまに色鮮やかであった。
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