| 2004年08月10日(火) |
【ナイヤガラの滝と錦繍のメープル街道・・カナダ� � |
カナダの旅 ないやがらフォールズ、トロント、オタワ、モントリオール、ローレンシャン高原、ケベック 1999年10月5日〜10月12日
カナダの東部を流れるセントローレンス川沿いに開けたナイアガラ・フォールズからケベック・シティに至る全長約800kmに及ぶメープル街道はカナダ随一のゴールデンルートである。この道はヘリテージ・ハイウエイ(伝承の道)としても親しまれている。今回訪問した街はナイヤガラ・フォールズ、トロント、オタワ、モントリオール、ローレンシャン高原、ケベックであったが、何れも今日のカナダを代表する諸都市でイギリスとフランスの両文化が巧みに溶け合い或いはその個性を主張しあっていた。折から錦繍のメープル街道を訪ねる旅はナイヤガラの滝から始まった。
この滝はエリー湖からオンタリオ湖へ流れるナイアガラ川中流地点にあり、アメリカとカナダの国境付近に位置していて大自然の驚異を目のあたりに見せつけてくれる。滝はゴート島によって二分されており上流に向かって右側の馬蹄形のものがカナダ滝で幅675m落差54m。左側がアメリカ滝で幅260m、落差51mである。一分間の流水量はカナダ滝で一億五千五百万tもあり、これは東京都で使用する一日分の水量に匹敵するというからその規模の巨大さが判る。ナイヤガラ川に沿って自動車道路が走っており、地の利が便利であることから世界有数の観光スポットとして知られ毎年一千四百万人もの観光客が押し寄せる。この滝を四通りの方法で心ゆくまで観察した。
第一番目の方法 はごく普通に滝の正面の広場に立って、紺碧の河の流れが瞬時に純白の滝に変わるその雄姿を眺めることである。
第二にはテーブルロックという場所に立って滝の落ちゆくありさまを横から見ることである。
第三には霧の乙女号 という観瀑船に乗って滝壺近まで近寄って下から滝を見上げることである。
第四には 高さ236mのスカイロンタワーに登って滝を上から見下ろすことである。
どの方法で見ても視点が変わってまた新しい発見があった。しかし何といっても最もスリリングなのは滝壺まで近寄って轟音を聞きながら滝の飛沫を全身に浴びて目の前に見た膨大な水量の落ちゆく様であった。折から太陽の光を受けて立ちのぼる虹には自然の神秘を感じたものである。滝の様々な態様を観察し十分堪能してから滝から五km離れたワールプールを見に行った。これはナイヤガラ川が東へ70度流れの向きを変える地点で出来る渦巻きである。ここにはワールプールを鑑賞するためにスパニッシュ・エアロカーと呼ばれるゴンドラが渦の上をゆらゆらと横断している。滝のある地域の道路沿いにはあちこちに「BB」という看板を出した民家が見られた。朝食付きの民宿なのである。一泊三千円ということであった。
翌朝は八時に出発してオタワへ向けて出発する予定であったが、まてどくらせどバスが来ない。この時期紅葉をみるために観光バスは引っ張りだこなのだそうである。昨夜確認してあるから大丈夫だと添乗員は泰然としているが、三十分経ち一時間経ってもバスがやってこない。いらいらが次第に嵩じてくる。ここは外地なのだ、外国の習慣に慣れなければならないと無理に気を鎮めようとするがどうにも落ち着きが悪い。これが東南アジアであればそんなものさと思いなすことができるであろうが、先進国で且つ契約社会のカナダでまさかこの種の経験をしようとは思わなかった。そのうち一時間十五分遅れでバスが到着した。バスの運転手は遅れた言い訳もしない。
天気は小春日和で爽やかである。空気は玲瓏で気分がよい。今朝の気温は摂氏二度だというがそんなに寒さを感じない。街道沿いに果てし無く原野や田畑が続き沿道の立木は全て紅葉している。赤色は少なくどちらかと言えば黄色が多い感じである。
町並みが現われると必ず教会があって、その周辺には民家が立ち込めている。開拓が進むと先ず教会が建てられ、その周辺に集落が出来るという形で村落が発達してきたことがよく判る。昼過ぎにオタワ市内にたどり着き発音の綺麗な現地ガイド嬢の説明を聞いた。
文明博物館はその建物を前方から見ると原住民の顔を模してあるといわれるだけに、眺めれば眺める程に面白い形をしている。文明博物館からオタワ川を挟んで眺めた国会議事堂 はネオゴシック様式でその典雅な姿を川面に映して聳え建っている。折からの紅葉した立木とともになかなの風情があって美しい。オタワのシンボルと言われているだけのことはある。中央にセンターブロックその両脇にイーストブロック、ウエストブロックを従えている。
1916年の火災で焼失し、現在の建物は1922年に再建されたものである。
バイワードマーケットは1840年代から市民の台所として活躍してきたもので、ハロイーンが近いので、かぼちゃに顔を彫ったものが沢山並べられていた。
北欧でもそうであったがカナダでも走行する車は照明を昼間でもつけている。これは事故防止のためであるが、日本ではみられない風景である。
朝早くオタワを出発して、ローレンシャン高原のトレンブランというリゾート地へ、長駆230kmのバスドライブである。ドライバーがこの地方は初めてというので地図を片手に運転するので心もとないこと夥しい。結局ローレンシャン高原の中を一時間ほども遠回りをしてしまったが、街道沿いの紅葉を心ゆくまで堪能した。
トレンブラン村を同行の一紳士と散策中、豪華なホテルがあったので見学しようと入って行くと物々しい警備員に入館許可証の提示を求められて泡を食ってしまった。たまたまNAFTAの会議でこの地へ来ているクリントン大統領の泊まっているホテルであることを知りびっくりした。
翌朝は400kmを五時間の予定でケベックシティへバスドライブである。州道40号沿いの紅葉は素晴らしかった。特に赤、橙、黄、緑と四色に色づいているのがよい。概ね山並みは女性的であり、メープル街道は全山此れ錦繍という感じであった。
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