嗚呼!米国駐在員。
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2006年06月06日(火) メンバーコースの贅沢

日曜日は自宅から50マイル(80キロ)ほど離れたメンバーコースにてゴルフ。50マイルといってもハイウェイに乗ってわずか50分程度。渋滞も全くないし、青い空の下、たまには田舎道をのんびり飛ばすのも悪くない。

今回は、紹介という形でメンバーとプレーした。
それにしても、さすがにメンバーコースは普段のパブリックとは違う。
駐車場に車を止めると、研修生の兄ちゃんが走ってバッグを取りに来てくれる。スタート時間を言えば、頭に入っているメンバーの名前を挙げて確認。そして軽く世間話。乗っていった車を褒めてくれたりする。自分のバッグは運んでくれてそのままカートにすえつけてくれる。
クラブハウスに行くとビュッフェで軽食を楽しむ事が出来る。ロッカールームはそれこそホテルのようだ。

スタートまでの時間つぶしはカートに乗って練習場へ。もちろん前面芝で奥行き300ヤード以上。ガラガラの座席横にはボールが数百個ずつ用意されており、打ち放題。それにあきるとアプローチ。練習場とは別に50ヤードくらいのアプローチ専用練習場がある。もちろんバンカー練習場も併設。どちらも本当のコースと全く変わらない。文句のつけようのない天気の日曜日だというのに、他に客はちらほらで施設は使い放題。

ゴルフ場で会う客同士は、通り過ぎるたびに挨拶をして気持ちがいい。
そこは、メンバーという選ばれた者だけが入ることの出来る空間である事を意識させられる。

プレーはかなり余裕を持ってスケジュールされているので、前後の組にイライラしたりおびやかされる事はない。立派に手入れされたコースの難易度は非常に高く、ボールも6つ紛失したのだが、あっさりと3時間少々で18ホール終了。そのまま追加でもう9ホールをしたが、許可などは要らずにそのままプレーできる。ラウンド中のドリンクもコース内の食事も、全てメンバーにチャージされるから現金も不要。これがカネを持つものの道楽か。

日本でもいわゆるメンバーコースというものに行った事があるが、メンバー及び紹介限定というゴルフ場は少なく、金さえ払えば誰でもプレーできるメンバーコースがほとんどだったと記憶している。国土の違いはあるにせよ、これだけの条件を兼ね添えたゴルフ場は少ない。

メンバーは、クラブもシューズもゴルフ場に預けておける。もちろん、その間は専用の職人が手入れしてくれる。


27ホール終了後、食事をしてから、何となく気分が良さそうだと思い、誰もいない練習場に戻って1時間ばかりボールを打って帰宅した。

こんな日があるとアメリカが嫌いになれない。


Kyosuke