嗚呼!米国駐在員。
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2004年07月07日(水) ショッキングなメール

すっきりとさわやかな1日。全く汗をかくことのない夏というのは最高である。
日本は梅雨だろうか、あの蒸し暑かった生活にはもう戻れないな。


今日はショッキングな連絡を受けた。
アメリカに駐在する前の本社勤務時代に付き合っていた取引先があったのだが、そこで働いていた仲のよかった若手が転職した。転職の理由は前向きではなくはっきりしていなかったので不思議に思ってたのだが、どうやら取引先の給料未払いが続いていたようだ。

その会社はいわゆるベンチャーのような会社で、T社長が30直前に起した会社。この社長は、とてもカリスマ性もあって話もうまくて大好きだった。何度も一緒に海外出張したし、ゴルフにも連れて行ってもらったり、旅行にいったりして、本当にお世話になった。

ただ、自分が駐在する頃(2003年4月)からなかなか連絡が取りづらくなってきており、アメリカに来てからというものは、電話してもメールしても全く連絡が取れなくなってしまったので、どうしたのだろうか、と心配していたのだけど、こんな状況になっていたとは知らなかった。

一体、何が起きたのだろう。退職した知り合いも、今やほとんどT社長と連絡が取れずに困っているという。ただ、彼曰く、T社長はそんないい加減な人ではないので、いつか未払いの給料も払って、しっかり説明もして謝ってくれるだろう、と信じているようだ。

自分としても、あれほど情熱的で責任感強かったT社長が逃げてしまう、とは、到底信じることが出来ない。全く信じられない。とてもショックである。

自分の価値観というものは何だったのだろう、とも思う。同時に、今T社長はどんな気持ちで何を考えているのだろうか、とも思う。

このアメリカから、自分は何もしてあげることは出来ない。別に日本にいたってどうすることも出来ない。そして、もうT社長の会社の信用もなくなっているのかもしれない。

ただ、今からでも遅くない、現実としっかり向き合って欲しい、と思う。T社長は、このまま責任を放棄したまま平常でいられるような人ではないと信じているから。


Kyosuke