嗚呼!米国駐在員。
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2004年06月30日(水) 今日はタイガーウッズと丸山を見た。

今日は会社をさぼって、木曜日からはじまるPGA (WESTERN OPEN)のプロ練習ラウンドを見に行った。 自宅から40分、駐車場付きで全部で20ドルは格安である。

ただ、練習ラウンドだけに、難点は、誰がいつどこに現れるかの全く予想がつかないこと。とりあえず午前9時過ぎに出向いてプロ選手の動向を観察。最初に練習してからコースを回る選手、いきなりパット練習をする選手、突然コースに出る選手、さまざまだ。客の大半のお目当ては、やっぱりタイガーウッズ。ただ、彼がいつどこに現れるのか、はたまた自由参加の練習ラウンドだけに、そもそも現れるのかどうかさえ分からぬまま、ひたすら場所を変えながら観察した。

大物がこないなあ、とコースにでてみると、既にCHARLES HOWELL 3世が目の前でラウンド中だった。しばらく見てから練習場に戻ると、ウッズを抜いて昨年の賞金王のビジェイ・シンが練習していた。スイングが軽い、軽い。1時間ほどの練習のあと、くっついてそのままラウンドに行ったのだが、ティーショットの際にたまたま横に座ったオッサンがシャッター音を鳴らしたので、ビジェイが怒ってえらい睨み付けた。その距離わずか2メートル。すんごい迫力。俺じゃないで、横のおっさんやで、と言いたかった。ちなみに、今日はカメラの持ち込みは可能だが、スイング直前のシャッター音はマナー違反だよなあ。

このままついてもよかったが、やっぱり丸山かウッズを見たいと思って、練習場でひたすら待つ。午後3時前に、日本人らしいキャディが現れたと思ったら、宮瀬登場。普通は客の花道をサインに応じながら練習場に入ってくるのだが、すんなりはいってきた。おいおい、誰かサインくらいお願いしろよな。
その後、練習を見ながら40分くらいたつと、花道前で降りずにぶっとばしてきたカートがあった。金髪2人組。丸山とキャディ登場だ。ずらりと練習しているプロを横目にえらそうな態度でのしのし歩く金髪丸ちゃんはカッコいい。これぐらいふてぶてしくなきゃ、こんな世界で残れないよな。くわえタバコでのアプローチ練習も、丸ちゃんほどの実力派なら許せてしまう。

それにしても日本の誇り、丸山なのに、練習を後ろで見ているギャラリーゼロ。実にラッキーである。もう、大物もきそうもないし、丸ちゃんについてラウンド回ろう、と思ったのだが、なんだか、クラブのメーカー担当(もちろん日本人)やら取材陣らしきだとかがひっきり無しに出入りしていて、なかなか練習場を離れようとしない。
あっという間に1時間たってしまい、既に時間は5時前。もう客もめっきり少なくなってきた。

そのとき、練習場にスーッと横ずけされたBUICKが。
出てきたのはタイガーウッズ!自分でバッグを担いで出てきた姿はオーラめらめら。タニマチのようなオヤジが話しかけるそばで、ドライバーのスーパーショットをガツンガツン。その弾道たるや言葉もない。いやあ、ほんの2,3メートル真後ろでこんなショットが見れたのは夢みたいだ。ウッズは10発も打たないまま、コースへ向かっていく。もちろんぴったりついていく。

去年はこの大会の最終日を見たのだが、もうすごい人ごみで全くウッズなんて見えなかったけど、今日は客もまばらでもうドライバーからアプローチ、パターまで余裕で最前列かぶりつき観戦。色々キャディとの喋り声も聞こえてきた。何言ってるんだかわかんなかったけど。

ウッズに9ホール、べったり。感想は言葉に出来ません。全てが格好いい。よくみると、凄い筋肉がシャツ越しに感じられる。

写真もたくさんとったので、余裕が出来たらここにも載せるつもり(ややこしいんだよな、デジカメ画像載せようとすると)。如何に間近でウッズを見ていたかが分かると思う。彼は、練習で9ホール終わってから、集まったファンに丁寧にサインを続けていた。いやいや、ほんまに素晴らしい。

既に夜の7時ごろ。満ち足りた気分でゴルフ場を去ろうと思ったら、ラウンドを終えたビジェイ・シンが、再び練習していた。練習の虫、と本でよんだ事があったのだが、世界一のプレーヤーはやっぱり努力しているんだなあ、と印象深かった。

今日は(久しぶりに)実に満足の1日。
色んな人のスイングを見て、プロはゴルフを簡単にやるなあ、と思って、家に帰ってから早速練習場で真似をしてみたが、球はあっちにいったりこっちに行ったり。やっぱり見ているだけでうまくなるわけないなあ。(当たり前だっての。)


Kyosuke