嗚呼!米国駐在員。
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| 2004年06月28日(月) |
桂三枝公演 / 高津投手快進撃 |
今日は桂三枝の落語を見に行った。 毎年のようにシカゴで公演をするのだが、今年はロス、デトロイトを回ってきたという。創作落語を3本。落語を見に行ったのは初めての事だったけども、とても楽しかった。弟子の方の落語も2本あったのだが、当然なんだけど間の取り方から迫力から話の作り方から三枝師匠の方が完璧。 中でも面白かったのは、日本の携帯ブームをネタにした一本。田舎に住むまるで機械音痴のおじいちゃんに携帯を持たせて、メールの使い方を教える内容なのだが、大スクリーンを使って携帯の画面内容を表示しながらの落語手法も実に見事。多忙な中にも関わらず、毎年これだけのネタを作って披露し続けるエネルギーには恐れ入ってしまう。本当に落語を愛しているんだということが伝わってきた。
公演後も出口の所でお客を見送っていた。サインも丁寧に1人ずつしっかりと対応。日本ではまずそこまでの対応は出来ないと思うのだが、海外に来る日本の芸能人は比較的こうした対応をしっかりやってくれる気がする。これも海外生活のメリットの1つかもしれない。師匠は間近で見るとかなり老けていた。 尚、売り上げは全て商工会に寄付されるという。アメリカは遠くて時差ぼけが大変、とぼやいていたが、来年もぜひ来て欲しいと思う。
高津投手の快進撃が止まらない。 昨日の試合もカブス戦をしっかり抑えて3セーブ目。これで23試合連続無失点で防御率も0.95。スコアボードには「ミスターゼロ」とカタカナで映されるほどで観客も総立ちで大興奮。 100キロ台のシンカーで並み居る強打者を打ち取る姿は最高である。今日の地元紙も高津絶賛の記事が踊り、彼が日本で如何に活躍したかが得意げに書いてあった。オイオイ、もっと早く気がつけよ、バカにするなよ日本野球を。
さすがに今日は日本でも高津の活躍で持ちきりだろう、とネットでスポーツニュースを見ると、どこもかしこもメッツ対ヤンキースのニューヨークW松井の記事ばかり。確かに松井は日本人の関心も高く記事にはなると思うけど、もっともっと高津の活躍は取り上げられてもいいんじゃないか。恵まれたニューヨークやロスと違ってしかも単身生活。所属チームのホワイトソックスのセルラーフィールドは、シカゴでは治安の良くない、はっきり言えば黒人地域であり、まず野球以外で寄り付く人は少ない。 これまでの恵まれた環境をなげうって、35で夢を追って厳しい環境に身を投じたこの男を応援したい。4月の敗戦処理、勝ち試合ではブルペンでも投げなかった高津の後姿をこの目で見たからか、ヤクルト時代はにっくき高津だったんだけど、すっかり思い入れが深くなってしまったな。
Kyosuke
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