嗚呼!米国駐在員。
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社内の米人スタッフRに貸していた、DVD "Lost In Translation"が本日ようやく戻ってきた。 貸したのは、かれこれ4ヶ月くらい前であろうか。待っている友達がいるから戻してくれ、と頼んでから10日後、ようやく持ってきた。
このDVD、別にこちらが無理に貸したものではない。 当時、米人スタッフ何人かと昼飯に行った時、日本を舞台にした映画、Lost In Translationが話題になった。映画館で見たあるスタッフEが、「とても面白かった、特に通訳が日本語を適当に英訳するところなんか…」などと言って、日ごろ日系企業で日本人と接している彼らからすれば、うなずける内容が多かったようで、その場は盛り上がった。スタッフRがとても興味を示していたので、その場でDVDを貸してあげよう、ということになったのである。
その後、貸したRからは毎日顔をあわせているのだが、うんともすんとも言ってこない。 どうでもいいDVDだったならまだしも、自分としてはもう一度見直そうか、という映画だったし、別の知り合いが貸して欲しい、と言っきたので、もう映画の感想を聞くよりも、とっとと返して欲しい気持ちが強かったのは事実である。
こんな事は、アメリカに限った事ではなく日本でもよくあったのだけども、貸したこちらが返してもらうのに気を使わねばならないのは、実に不合理極まらない。このR、実は映画には全く興味がなかったのだけど、貸してやるといわれたから借りただけの事にすぎなかったのだろう。彼からしてみれば、逆に迷惑だったのだろうか。
昔、取引先の社長から聞いた言葉がある。 「カネでもモノでも、貸したものは返ってこないと考えるべきや。そやなければ、最初から貸したらあかん。ワシも、これまでに貸した金の半分近くが戻ってきいひんけど、最初から返ってこないと思っとったから、なんとも思わへんで。」(やっぱり関西弁。ははは。)
たかだかDVD1枚の話なのだけど、色々考えてしまう自分はやはり社長の器ではないな。
Kyosuke
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