嗚呼!米国駐在員。
<目次>|戻る|進む
<6月12日土曜日> 天気は良いが珍しく蒸し暑い。朝からオイルチェンジに行った後にジム、買い物、洗車と精力的に動く。
そうそう、修理に出していたカバン屋から電話が入った。状況を聞くと、修理にあと2、3週間かかるらしい、という。たかだかジッパーの修理に1ヶ月以上もかかるのかねえ。結局この2週間は何もせずに放っておかれた事ようだ。電話の姉ちゃんに文句を言おうと思ったが、「私は何も知らない」といういつも通りの答えしか返ってこないのは目に見えているからやめておいた。まあ、電話があっただけマシか。
昼からはタクシーを呼んで空港まで。週末なのにヒューストンへ出張なんだなあ、これが。 来週月曜日に会議という名目なのだけど、年に1度くらい若手だけで集まって日曜日にゴルフでもというのも本来の裏目的(オイオイ)。 何せ、タイやら中国やらの駐在員の若手は社内でよく集まって飯食ったり遊んだりしているのに、アメリカは国土が広すぎるのもあってなかなかそんなきっかけがない。オフィシャルな公式行事となると、ぞろぞろとうるさい上司付きなので、我々はあれやこれやとワガママなオッサン相手に動かねばならない。そんなものはこちとら全く面白くないのである。
空港でニューヨーク、ロスの駐在員と再会。 ホテルチェックイン後、ロスの先輩駐在員と共に、カラオケパブ兼日本食レストランに直行。好きな先輩なのでとてもうれしい。サッポロビールに餃子とラーメンが実に結構。1時過ぎまであれやこれやと。今日は奢ってやるよ、と言われたけど、悪いですから、と半額だしてしまった。素直にご馳走になっておきゃ、よかったな。
<13日 日曜日> 朝6時半出発でゴルフ場へ。今回は、楽しめりゃいいやという程度なのでクラブはレンタル。さすがにヒューストンは朝から蒸し暑い。練習で数十球打ったっだけで汗だく。グローブもぐっしょり。先が思いやられたけど、風が適度に吹いて、ゴルフにはよくなかったけど思ったよりも過ごしやすかった。それでも気温36度近くあってもうフラフラ。 18ホール中17ホールが池のメンバーコース。非常に頭を使うコースだったが、チップイン2度、どうしてもバンカーから脱出できずにギブアップありの出入りの激しいゴルフ。終わって見ればいつもどおり100ちょっと。クラブがどうとか、コースがどうとか自分にはあまりあまり関係ないことを実感。それにしても、炎天下のゴルフは体力を消耗。
12時にはゴルフを終了し、昼は日本食レストランへ。ここはかなりレベルが高かった。冷えたキリンビールにエビフライ、串カツが実にうまい。締めに頼んだ味噌ラーメンは最高であった。 でもさすがに暑さのバテと酔いで一旦ホテルで仮眠。夜は現地スタッフも呼んで地元のシーフードレストランへ。 CrowFish(いわゆるザリガニ)が目玉だが、真っ赤なザリガニはあまり食欲をそそるものではなかったな。結局は尻尾の部分の肉が少し食べられるだけ。生臭さを消すための塩コショウがきつくて辛かった。ザリガニなんて小学生の時に釣っては殺して魚のえさにしていたので、まさか数十年後に自分が食べるとは思っても見なかった。2件目は、ゲームセンターとバーがくっついたような場所へ。スポーツバーのようでもあり何だかコンセプトが分からなかったが、客も大人から子供まで、黒人アジア系さまざま。みんなNBAファイナル(レイカーズとデトロイト)に釘付けで一喜一憂。 適当にゲームなどを米人と楽しんだけど、みんなくたびれてしまって10時にはあっさりホテルへ。
<14日月曜日> 朝から支店に集まって打ち合わせ。 それなりにみんな大人なので、やる事はきっちりやる。よっぽど頭の固いオッサンなんか入らないほうが話も早い。
それにしてもヒューストンは、南国ムードもあって非常に雰囲気がよかった。沖縄と緯度が同じらしいので、冬でもそんなに寒くならない。夕方には毎日のようにスコールが来て、その後はぐっと過ごしやすくなるようだ。冬が厳しいシカゴなんかより、出来ればこんなところに住みたいと思わず思ったが、他人の芝生は青いだけなのか。
帰りの飛行機の中から、シカゴダウンタウンを北から眺める。相変わらず雰囲気がある光景。空には、着陸待ちの飛行機が何十台も連なっている。いつ見ても圧巻で不思議な光景だ。よく見ればそれぞれの飛行機があまり動かずに空中でとどまっているように見えるが、実際はどうなのだろうか。 空から見ると、プール付きの家もかなり多い事が分かった。といってもこの地域では、年中で使えるのはわずか3ヶ月もないだろう。夜8時過ぎているというのに、プールに入っている人が多い。仕事帰りに自宅プールで夕涼みといったところか。贅沢だなあ
Kyosuke
|