加藤のメモ的日記
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2016年02月21日(日) 福岡空襲

第二次世界大戦末期の昭和20年6月19日、マリアナ基地を出発したB29重爆撃機221機は、有明海から背振山脈を越えて西南部方面から福岡市内に侵入した。午後11時過ぎから市内の東部ならびに西部地区に焼夷弾が投下され、発生した火災を目標にして後続機が中心部に投弾した。全市は火の海に包まれ、約2時間にわたる攻撃で福岡市内は焦土と化し、上下水道の漏水率60%、電気・ガスなどの公共施設も甚大な被害を受けた。

死者902人 行方不明244人 負傷者1078人

解釈改憲・戦争法強行と明文改憲は、「戦争する国」に大暴走する安倍政権の車の両輪です。暴力採決で「戦争法の車輪」を回した安倍政権。しかし、立憲主義、民主主義を取り戻そうと頑張る主権者国民の力で大ブレーキをかけられます。そして、戦争法を発動して米国の戦争に武力を持って参戦しよとすればするほど「軍隊は持たない」「交戦権は否認する」と宣言する憲法9条との矛盾は一層抜き先ならなくなる。

だから「明文改憲の車輪」を動かそうとばかりに安倍政権は「憲法学者が自衛隊に疑いを持っている状況をなくすべきだという考えもある」などと踏み込んだ。参院選で改憲発議に必要な3分の2をを取り、緊急事態条項とともに9条をなきものにする改憲への挑戦をあらわにした。総理特異の危険な野望である。

この発言は総理側近の稲田明美政調会長の「9条2項をこのままにしておくことこそが立憲主義の空洞化だ」などと憲法学者に逆切れした質問への答弁としてなされた。本当なら憲法を最も尊重し擁護しなければならないはずの総理が、法理も意に反する声も敵視し、意を通じた側近とこんなやり取りをして見せる。そこにあるのは安倍政権の強さではなく、危うさと焦りの表れだと、国会にいて感じる。国民の声を聞かず憲法を壊して進もうとする安倍政権。その大臣や議員が次々と妄言を繰り広げ、金権疑惑が発覚するのは偶然ではない。


「週刊朝日」2016 2.4


加藤  |MAIL