加藤のメモ的日記
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安倍首相の、集団的自衛権行使容認は許さない
歴代政権が憲法違反としてきた、集団的自衛権を閣議決定で認めるという安倍政権。その危険な暴走に国民批判が広がっている。元官房長官や元財務相など閣僚経験者も党派を超えて立憲主義を守れの声を上げている。
憲法解釈を変え、日本が武力攻撃を受けなくても、海外での武力行使を可能にしようとしている安倍晋三首相。共同通信の世論調査では、この安倍首相の考え方に一ヶ月で反対が51%から58%に急上昇。賛成は39%から34%に減った。与党内でも安倍首相の強引な進め方に反発が相次いでいる。
軽々しく大原則変えるな
集団的自衛権の行使容認とは、憲法9条の規定でできなかった海外での戦争を、日本が攻められていない場合でもできるようにすることである。しかもその手法は、安倍首相の仲間たちを集めた安全保障懇話会で議論させ、出した法案を首相が任命した閣僚たちと閣議決定して終わりだという。こんなに軽々しく憲法の大原則を変えられてはたまらないと思う。
もちろん憲法解釈の変更は時代の変化である程度は許される、しかし、憲法の大原則に関わる平和主義、9条を解釈改憲で変えてしまうのはどう考えても荒々しい。そもそも憲法が国家権力を縛るという、立憲主義からいっても大問題である。
平和憲法は、世界からも東南アジアからも高く評価されている。イラク戦争でサマワまで自衛隊が派遣されたが、武力行使は全くできなかった。戦後60年近く経っても平和憲法の真価が発揮されているからだと思う。
元内閣官房長官、元大蔵大臣 武村正義
本当の怖さをわかっていない
安倍首相の集団的自衛権行使に向けた憲法解釈の変更は許し難い。日本を再び戦争をする国にしようというのか。立憲主義について安倍首相は理解していない。立憲主義とは、憲法が国家を縛るという考え方である。権力者が国民の声も聞かず、勝手に憲法の解釈を変えていいはずがない。歴代政権は、集団的自衛権の行使についてはずっと否定的だった。それを安倍首相はひっくり返そうとしている。それが戦後レジーム(体制)からの脱却なんでしょう。自民党本流の人から言えば許されない考え方だと私は思う。私も昔、自民党におりましたからわかるんです。
戦争は勝っても負けても、一般の人はみんな犠牲者である。絶対に繰り返してはいけない。今の若い政治家たちは、本当に戦争のことを何も知らない。それなのに勇ましいことばかり言っている。これは本当に怖い。
元財務相、元内閣官房副著感 藤井裕久
『週刊朝日』3.30
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