加藤のメモ的日記
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| 2015年06月14日(日) |
食べて治すがんの特効食 |
人間の免疫力を高めるβグルカンが明らかになった
ガンにならない免疫力をつける。阻止率99.4の驚くべき新事実とは
キノコは古来より「老化を防止、長寿を導き、仙人のようになれる」と巷間伝えられてきた存在。中国に限らずアメリカ、旧ソ連、カナダにも同様の言い伝えたあるし、日本でも『日本書紀』の中に早くもマンネンタケの薬理効果に関する記述が見受けられる。少なくとも奈良時代には、すでに多くの人がその薬理効果を知っていたわけだ。なかでもサルノコシカケに関しては、古くから胃ガン、食道ガン、乳ガン、前立腺ガンなどに効く和漢薬、民間薬として伝承されてきた。
近年の研究により、食用キノコや漢方キノコから顕著な抗ガン活性を示す高分子多糖体のβグルカンが単離去れ、注目を集めているが、我々研究グループもこの20年間にわたってコフキタケ、ツガサルノコシカケ、マンネンタケ、マイタケなど、およそガンに効くと伝承されているキノコに関して場追求し続け、高分子多糖体の分別抽出、分画、精製法を確立してきたのである。我々の研究によっても抗ガン活性を示すのは高分子多糖体、βグルカンであることが明らかになった。具体的にいうと、キノコに含まれるβグルカンには人間の免疫力を高める効果があるのである。
この免疫力いかんによって、人が病気なるか否かが決定されるといっても過言ではない。というのも人間は免疫力つまり抵抗力が弱くなっている状態が、さまざまな病気になりやすい状態であるからである。免疫力をつけなければならないとよくいわれるのはそういう理由である。例えば、開発途上国をグループで旅行する際、同じように行動し同じものを食べても食中毒を起こす人と全く平気な人がいる。同じ屋根の下に住んでいても、風邪をひきやすい人と、風邪なんかひいたことがないという人がいる。これなど。一方が免疫力があり、他方が免疫力が弱い状態なのである。ガンも同じだ。
例えば、ガンの最大の要因の一つとされるタバコ。全く吸わないのには肺ガンに冒される人と、1日2箱のタバコを吸っても全く健康体だという人もいる。これらは、免疫力の違いといっても過言ではない。このようにキノコに含まれるβグルカンは、免疫力を高めることにより身体の中に侵入した細菌や異物を撃退したり、感染したとしても発病を抑制するパワーを我々に与えてくれる効果があるのである。そして免疫力を高めるということはすなわち、ガンなどの腫瘍を沈静化させ、アレルギーなどを抑える効果も期待できるわけだ。
『食べて治す ガンの特効食』
水野卓 静岡大学名誉教授 農学博士
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