加藤のメモ的日記
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| 2015年03月02日(月) |
中国の日本批判には冬季五輪でお返し |
2月13日に、ニューヨークで国連安全保障理事会が開かれてさ。第二次大戦終結と国連創設から今年で70年になるのに合わせた公開討論会があったのよ。そこで、中国の王毅外相が「いまだに真実を認めたがらず、過去の侵略の犯罪をごまかそうとする者がいる」と演説したんだよ。これ、どう見ても日本叩きだろう。戦後70年で首相談話の準備を始めた安倍首相への牽制球だぜ。
国連の場で、冗談じゃないよ。日本は国連への拠出金でトップの米国に次いで全体の10%を分担しており、常に2位なんだからね。安保理の常任理事国だって胸張ってる中国やロシアなどよりはるかに分担しているんだぜ、しかも、戦後の賠償に代わる中国への政府開発援助(ODA)だって、累計で3兆6000億円を超えているしさ。ここまで平和国家として努力しているのに、今持って日本叩きに走る王毅外相の演説には呆れたな。
内閣参与として安倍政権と中国の関係改善に陰ながらできることは何でも手を出して、お手伝いしてきたつもりよ。少なくとも昨年11月の北京でのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、安倍首相と習近平国家主席の初の会談が実現するまではね。大きな声じゃ言えないけど、香港に何度も飛んで中国指導部の習主席の側近と自発的にあれこれ協議してきたのさ。ある程度の手ごたえもあったわけだけど、なにしろ全部、自腹切ってやってたことだからさ。
それなのに王毅外相のこの発言だろ。お話にならないぜ。俺自身、いったい何を努力してきたんだろう、と悲しくなるくらいだな。だいたいね、日本の過去ばかり責め立てるけど、かって中国の毛沢東国家主席は大躍進政策の失敗で、国内で数千万人の餓死者を出したんじゃないの?人類史上、前例のない惨事だろ。その後の文化大革命でもとんでもない人数の中国国民が犠牲になっているじゃん。
そこを突くと、「中国の国内問題だ」って逃げるんだよな。だったら、安倍首相の靖国神社参拝は二度と日本は戦争をしないという不戦の誓いのためなんだからね。それを非難するのは明白な内政干渉じゃないの?国連の場で中国がこんな汚い戦争を仕掛けてくるんなら、分担金をこんなに出してるって当の日本国民もほとんど知らなかったんだから、バッサリ減らしちゃへばいいにのよ。浮いた分はすべて最貧国へのODAや紛争地域への人道支援に回した方が相手国からもよく見えるしね。血税の使い方として国民も評価するんじゃないかな。
飯島勲の激辛インテリジェンス
『週刊文春』3.12
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