加藤のメモ的日記
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2015年03月01日(日) いまだお悔やみなし

後藤健二さん家族にいまだお悔やみなし

「安倍総理からは今も連絡はありません。1月28日に官邸に出向いた時も会って頂けませんでした。ご迷惑をおかけしたのですから、ひたすらお詫びするしかないと思っていますが……複雑な気持ちです。家内はまだ家の外に出られずにいます」こう語るのは、後藤健二さんの母・石堂順子さんの夫、行夫さんだ。最悪の結末となったイスラム国による日本人人質事件。安倍総理は国会で、後藤さんと湯川さんを救えなかったことについて「責任はすべて私にある」と述べた。だが言葉とは裏腹に、政府がその後、湯川さんや後藤さんの家族に何らかのフォローをした形跡はない。

「安倍総理は事件の最中にも石堂さんとの直接の面会を何度も断っているうえ、いまだに弔意を示そうとすらしていません。、むしろ政府として関わることを避けようとしているような節があります。石堂さんは以前から原発反対の市民運動に参加しているそうですが、そうした活動を認めることになるのを恐れているという見方もある」(野党幹部議員)

さらに自民党の高村正彦副総理は、「政府も警告を聞かずイスラム国の支配地域に入った。勇気ではなく「蛮勇」というべき」と発言し、政府の本音をこぼした。米大手紙特派員が指摘する。「『テロリストとは交渉しない。身代金は出さな』と明言しているアメリカでさえ、国民に犠牲者が出た際には、オバマ大統領が遺族に弔意を示します。当の政府側から『自己責任論』が出るなんて、国際常識にも反する」

自民党幹部議員は、安倍総理の腰が重い理由についてこう話した。「安倍さんは、中東歴訪を含めた一連の決断に本当は自信がないんだ。そんな状態で家族と面会して、是非を追及されたら答えに詰まる」事件を安保法制整備、憲法改正のテコにすべく動く安倍官邸。その前にまず『お悔やみ』を述べ、るのが人の道ではないか。


『週刊現代』2.28


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