「不眠の問題は自律神経と深くかかわっています。自律神経とは代謝や消化、活動と休息の切り替えなどを無意識にコントロールする神経。この自律神経が乱れることで不眠が生じてしまうのです。特に現代社会では、ストレスや食生活の変化など、普段の日常生活の中にも自律神経を乱す要因が多く潜んでいます。上原さんの場合、最愛のご主人との死別が精神的負担となり、自律神経を大きく乱した結果、眠れなくなってしまったと考えられます」田口先生によれば、乱れた自律神経さえ正常に戻れば、ぐっすり眠ることができるのだが、自律神経は無意識のうちに働いており自分ではコントロールできない。そのため、不眠を克服するのは非常にに難しいのだという。『女性自身』2.22