加藤のメモ的日記
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2015年01月19日(月) 認知症の予防と改善にココナツ

ヤシ科の果実「ココナツ」は若返りを目指すアンチェイジングでも注目されている。最近、米国ではココナツがアルツハイマー病による認知症の改善や予防にも効果があるという報告があった。アルツハイマー病は記憶は思考能力がゆっくりと障害を受け、日常生活上の行為が難しくなる病気である。

脳の神経が変性して脳の一部が委縮していくが、原因はわかっていない。脳の神経細胞はグルコース(ブドウ糖)をエネルギー源としているが、アルツハイマー病になると、グルコースを使うことができない。「ガス欠状態」になるとされている。このグルコースの代替となる栄養素がココナツにある。主成分となる中鎖脂肪酸からできる物質、ケトン体である。

ガス欠状態の脳細胞にケトン体が摂取されることで、アルツハイマー病の改善がみられたそうだ。会話の向上など、具体的なことも報告されている。



日比野佐和子(ひびのさわこ)
エイジングケア専門家として海外からの講演依頼も多く、注目されている医師。Rサイエンスクリニック広尾(東京都港区)院長。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子・治療学講座特任准教授。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。眼科、皮膚科、内科医でもあり、米国とヨーロッパの抗加齢医学専門医の資格を持つ。


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