加藤のメモ的日記
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2014年08月24日(日) イチロー ヤンキースで不要論

もうヤンキースにはいられない―。これまで悩みや愚痴を口にすることのなかった「孤高の天才」が今、周囲にそうボヤいているという。打率・277、安打数70(8月14日現在)と調子が上がらず、控えに甘んじることが多かった今シーズンのイチローだが、そこに追い打ちをかけるようにウエイバー公示がなされたのだ。「ウエーバー公示とは、簡単に言えば『放出したい選手』を他球団に明らかにすることです。

通常、これは秘密裏に行なわれますが今回ヤンキースはわざわざ公表した。これはイチロー本人に自覚を持たせ、移籍を促したかったからでしょう。つまり彼は『お前はもういらない』と球団から言い渡されたのです。今年で41歳になるだけに残された時間は少ない。獲得に動いた球団はあったのか。

「年齢に加え、推定6億5000万円の高年俸がネックになり、他球団は獲得に尻込みしています。すぐに移籍ということではなく、今季は控えとしてヤンキースに残るでしょう。移籍話はシーズン後だと思います。ただその際に、大幅減俸は免れません」(メジャーリーグ評論家の福島氏)

所属球団から不要だと宣告され、他球団からもロートル扱い。プライドの高いイチローだけに、「今期限りでバットを置くのでは」との声も聞かれるが、その可能性は低い。「彼にはあと188本に迫った『メジャー通算3000本安打』を目指すというモチベーションがあります。これを達成するまでは現役を続けるはずです」(前出の福島氏)

大記録を達成しての引退。イチローはそれを、慣れ親しんだあの球団で迎えたがっているという。「『最後はマリナーズで』。イチローはごく親しい人にだけこう口にしているようです。ただ、マリナーズ時代のイチローは、個人記録だけを追っていると批判され浮いていました。それだけに、マリナーズが受け入れてくれるかどうか…」(前出のジャーナリスト)己の野球道を貫いてきたイチロー。最後にそれが首を絞めることにならなければいいが。


『週刊現代』8.30


加藤  |MAIL