加藤のメモ的日記
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2014年05月16日(金) 田中角栄を語ろう

金権政治の権化とも呼ばれ、逮捕もされた。それでも親父のあの笑顔が忘れられないもうこんな人は二度と出てこないかもしれない。人なつっこい笑顔と清濁併せのむ器の大きさに、誰もが魅了された。昭和を駆け抜けた大政治家の姿が今蘇る。


■オヤジのことを「邪気愛すべき人間」だと評した女性詩人がいたけれども、もうその答えに尽きます。子供以上に子供。人間大好き、人間ですね。

●私はオヤジの演説を二十数年聞き続けたけれど、オヤジの演説はおもしろかったし、心にずしんと来る。例えば1962年にはじめて大蔵大臣に就任したとき、官僚たちを前にした演説が心に残っています。「私が田中角栄だ。小学校高等科卒業である。諸君は日本中の秀才代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。かくいう小生は素人だが、トゲのある門松は、諸君よりはいささか多くくぐってきている。これから一緒に国家のために仕事をしていくことになるが、お互いが信頼し合うことがたいせつである。思い切り仕事をしてくれ。しかし、責任のすべてはワシが背負う。以上」これを聞いて鳥肌が立ちましたね。庶民の感覚とかけ離れたトンチンカンな演説をする政治家とは全く違いました。

■今の政治家のパーティーは資金集めの色合いが濃く、演説が面白くない。でも角さんをゲストに招いたパーティーは、木戸銭を払った価値があると思えるほど面白い。人への愛情が絶えずあり、庶民に根差した政治をやろうとする。だから、みんなが慕って集まったんだと思います。

●よく言ったのは、「結婚式は招待状がなければいけないが、弔いに招待状はいらない」人が失意のどん底に沈んでいる時こそ、励ましてやれ、というんです。

■「敵はつくるな。人間はみな兄弟みたいなもんだ」と言う人ですからね。


『週刊現代』5.3


加藤  |MAIL