加藤のメモ的日記
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2013年12月19日(木) レーシック手術 中高年は注意

主に近視を矯正するレーシック手術で、消費者庁は12月4日、手術に伴うリスクの説明が不十分な例があるとして、安易に手術を受けるのを避けるよう呼び掛けた。眼科医も、中高年で高まるリスクを知った上で、手術を受けるか判断すべきだとする。「強度の近視など、指針でレーシックをしない方がいいとされる人まで施術している医療機関がある」

市民団体「レーシック難民を救う会」(被害者の会)のスタッフ女性(38)は、話す。日本眼科学会の指針では、レーシックによる矯正量に限度を設け、強度の近視には慎重な運用を求めている。団体には過矯正による遠視やドライアイの痛み、物がダブって見えるようになったなどの報告がある。頭痛や吐き気、鬱状態にも悩まされる人もいる。最近は中高年の訴えが目立ち、東京都世田谷区の女性(62)もその一人。両眼とも0.03の近視で老眼でもあった。遠近両用コンタクトを使っていたが2年前、都内のクリニックで近視矯正の手術などを受けた。

コンタクトを使ったときの眼科医には「強い近視なのでレーシックは向かない」と言われた。手術前検査でそれを伝えたが「大丈夫」と断言され、安心した。二度手術を受けたが、視力は0.7程度までしか上がらなかった。コンタクトも使えなくなり、老眼も変わらない。「約50万円もかけたのに、納得いかない」光は角膜と水晶体で屈折し、網膜に届く。レーシック手術は角膜のカーブを変えて、うまくピントが合うようにする手術。局所麻酔し、角膜の表面を薄くはがし、中の層をレーザー光で削って表面を戻す。

消費者庁によると「削りすぎで遠視にされ、目の周りの筋肉が常時痛む」など、約4年半で80件の危害情報が寄せられる。別の調査では「希望した視力になったが元に戻った」との情報もある。レーシック手術もする「眼科杉田病院「(名古屋市)院長の杉田潤太郎さん(64)によると、削る量の多い強度の近視の人や、もともと角膜の薄い人は、削って痛くなった角膜が眼圧に耐えられず飛び出し、近視がひどくなることがある。

水晶体の調整力が落ちる50代以上は、近くを見るときに不自由を感じる率が高まる。「それを理解していない人が多い」患者がよく見えるのを望むからと、多少強めに矯正する医療機関もあるといい、これも近くが見えづらいなどの不具合を生じる要因だ。

中高年は加齢で涙が出にくくなっているので、ドライアイになりやすい。レーシックでは内部の知覚神経も切るので、表面が乾いているのに、それを感じられずに涙が出にくくなる。神経の回復には約半年かかり、その間は目薬が欠かせない人もいる。

眼鏡などなしで、遠くがよく見えるメリットの反面、人によっては大きくなるリスクも。杉田さんは「デメリット、リスクも理解して手術を受けてください」と呼び掛ける。全国の眼科医病院でつくる「安心LASIk(レーシック)ネットワーク」は、手術を受ける際の参考にと「10のチェックリスク」を設け、ホームページで公表している。

レーシック健康被害80件

消費者庁「手術は慎重に検討を」

消費者庁は12月4日、近視を矯正するレーシック手術を受けた人から、目の痛みや「矯正されすぎて頭痛がする」など健康被害の情報が2009年度以降、全国の消費生活センターなどに合計80件寄せられたと発表した。失明など重い症状もあったといい、同庁は「安易に手術を受けず、医療機関の説明を受けてリスクを理解した上で慎重に検討してほしい」と注意を呼び掛けた。同庁によると、「矯正されすぎて遠視になったとの訴えが20数件と最多で、頭痛や吐き気を伴うケースもあった。


『東京新聞』12.19


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