加藤のメモ的日記
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2013年08月24日(土) 今週の遺言

もう民主党は解党すべし。このままでは一般国民は、自民党と心中するしかない。

大方の予想通り、自民党の圧勝、民主党の惨敗で終わった参院選。何となく白けたムードが伝わってくる。こんなことを続けていては、日本はどうなるのかという漠然とした不安が広がっていると思う。二大政党的政権交代が実現したのは、たった4年前である。国民の思い切った決断を受けた民主党は、たった3年で自滅してしまったが、その間に民主党は何をしたというのか!何もしていない。原発問題にしても、TPP問題にしても、ただただ玉虫色にしておいて、ひたすら民主党の失策・敵失を待っていただけだ。

民主党は、小さな失策を重ねながらも、何とかしのいでいた。しかし、3番目に登場した野田佳彦が何をトチ狂ったかマニュフェストで増税しないと言っていたのに、財務省に乗せられて消費増税を決めてしまった。そして最も拙劣だったことは、「三党合意」といって共同責任の形をとりながら、ひとり、民主党だけで罪を被ってしまったことだ。自民党の仕掛けたワナに見事にハマってしまった。

その上責任の所在もはっきりさせぬまま総選挙をして歴史的惨敗を喫した。もっとひどいことにその総括もせず、野田の責任も問わぬまま参議院選挙に臨むという「自殺行為」に出た。聞けば野田は、先頭に立って選挙応援をしていたというではないか。ボクも一時は席を置いた事のある、この政党は狂っているとしか、言いようがない。それでも参院選後の総括に一縷の望みを持っていたのだが…。

民主党の両議員総会で何が決まったか。参院選大敗の責任をとったのは細野幹事長のみ。海江田代表は「私の信任のための代表選はあり得ない。やる時は私の引く時だ」といって居座ったという。それにはボクがいた頃からすでに妖怪じみていた「平成の妖怪」ともいうべき興石東参院会長の後押しがあったらしい。「代表選をやるというのは海江田辞めろってことだ。細野はもう終わったな」という声が聞こえてきた。何だいこの党は!興石さんはボクと同世代だから、70代の後半だろう。そんな”化石”がいまだに牛耳っているのか。選挙に大勝した党ならあり得るが、惨敗した党には絶対あり得にはずだ。

細野に代わって大畑というのも全く解らない人事である。大畑は人も知る、原発再稼働賛成派である。消費税アップの野田で惨敗した上で、原発再稼働で棺桶にクギを打とうというのか。今の民主党で唯一有権者に受けているのは「2030年代に原発ゼロ」だけといっても過言ではない。国民の大半は原発の未来に不安を抱いている。その証拠に、無所属ながら山本太郎君が当選したではないか。

もう民主党は”負けたがっている”としか思えない。「誰も責任取らないということはあり得ない」と言って辞任した細野君は正しい。そして41歳の後に65歳の幹事長かい。昔の鳩山由紀夫、中野寛成コンビの再来かね。ボクの同年の石井一さん、岡崎トミ子、一川保夫らの元閣僚の落選は、国民が民主党に”思いきって若返りしなさい”と言っているのが聞こえないのか。

ボクが民主党で、比例区の最高点で当選したときの両院議員総会で、「民主党の生きる道はセンターレフトしかない」と演説した。結構賛成してくれた人もいたが、中には「センターライトだ」と言う人もいた。12年経ってみてごらん。センターライトに舵を切った党は惨敗に次ぐ惨敗。レフトの共産党が一気に伸びてきた。まったく当然の流れである。今回共産党に投票した人の分析をしてごらん。以前は民主党に入れていた人が大半のはずだから。

これからの日本は、安倍政権が長期になるにつけ、貧富の差が拡大していく格差社会になる。「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」なるのである。資本主義が社会主義に勝ってから、すべての先進国はその道を辿っている。ボクの住んでいる四つの国は、すべてそうである。こればかりは120%正しいから信じて下さい。だから人々は、一昔前のイデオロギーではなく、自分たちの生活を守ってゆくための”代表”を求めているのである。

より金持ちになっていく人には、自民党があればいい。ではより貧乏になりそうな多くの人たちはどうすればいいか。民主党が間違った道を模索している間に、公明党と共産党に行ってしまったと思う。そしてまだよくわからないまま、自民党をはじめ、自分たちを守ってくれそうもない政党に入れている人も、沢山居る。民主党がセンターレフトになれないのなら、この政党は無くなった方がいい。存在しているだけで、人々の迷惑になるから。思い切って解党して、それぞれ同じ信念を持って人だけが集まって、新党をつくるべきだ。

政治家や評論家はおいしい事を言う。しかし日本に「明るい未来」なんてない。絶対にないのだから。安倍の言うことを聞いて明るくなるのは、ごく一部の人達だけです。これから少子高齢化カーブは急に上がる。雇用と年金のことだけを考えても、お先真っ暗である。国際的企業には、愛国心も、ましてや「愛国民心」もないから。大半の国民は置いてゆかれる。それなら経済のパイを小さくし、自分たちの食べるものは自分たちで作り、多少不便でも原発などなくして安全に暮らそう。経済大国でなくてもいいから、皆で仲良く暮らせる安全な国がいい。



『週刊現代』大橋巨泉 8.17


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